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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 皮膚に関すること
あざ・しみ1歳4ヵ月
寄せられたご相談
足に茶色いしみがあり、「扁平母斑」と言われました。自然に治るのでしょうか?
足に茶色いしみのようなものがあり、皮膚科で「扁平母斑」(へんぺいぼはん)と言われました。
今、治療してもあまり意味がないので大きくなってからの方がよいと言われました。良性のものだと聞いたのですが「扁平母斑」は自然には治らないのでしょうか? 妊娠中に何か原因があるのでしょうか?
先生からのアドバイス
馬場 直子 先生
扁平母斑は自然に消えることはありません。レーザー治療をすることもありますが、現時点では効果はさまざまです。
扁平母斑は盛り上がりのない平らな茶色のあざで、誰でも小さいものなら1個ぐらいは探せば見つかるくらい一般的なものです。
自然に消えることはありませんし、妊娠中の異常ということはまったくありません。
将来、どんどん大きくなったり、濃くなったり、悪性化したりする心配もありません。
レーザーで治療を行うこともありますが、現状では効果は人によってさまざまです。
レーザー治療により薄くなってかなり目立たなくなる場合と、ほとんど効果がないか、いったん薄くなっても時間がたつとまた茶色い色が戻ってしまう場合があります。それでも根気よく何回も照射すれば消えることもありますので、顔や手などの目立つ部位にある場合は、幼稚園など集団生活に入る前に治療した方がいい場合もありますが、足や体など目立たない部位にあるものはもう少しレーザー治療が改善されるのを待つのもいいでしょう。
扁平母斑と同じような大きめの茶色いあざが5、6個以上あるようなら、カフェオレ斑と言って、神経系の病気に伴うものである場合がありますので、ぜひ皮膚科を受診してください。