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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 皮膚に関すること
あざ・しみ0歳10ヵ月
寄せられたご相談
左目の下にうっすらと青あざがあります。顔の青あざは残ると聞きますが、本当でしょうか。
10ヵ月になる男の子ですが、生まれつき左の目の下にうっすらと青あざがあります。以前は入浴後の授乳ではないとわからないくらいのあざだったのですが、最近少し目立ってきました(「ぶつけたの?」とよく聞かれるくらいです)。
顔の青あざは残ると聞きますが、本当でしょうか? 顔なのでできれば治してあげたいのですが。
先生からのアドバイス
馬場 直子 先生
太田母斑(おおたぼはん)が考えられます。早めに皮膚科を受診して、レーザー治療について相談した方がいいでしょう。
生まれつき目の周囲にある青いあざは、太田母斑といって日本人に多く、大人になっても残ります。生まれてすぐにはまだ気づかずに、生後数カ月してからはっきりしてくる場合もあります。
場所は片方の目のまわり、上下のまぶた、ほお、こめかみ、耳の前、側頭部などに出る可能性があります。
色は青〜褐色、灰色、濃い茶色などで、人によって濃淡や範囲はさまざまです。最初に現れてから、だんだん濃くなってきて、少し広がることもありますが、1〜2歳を過ぎるとほぼ一定となりそのままあまり変化しません。
しかし、12歳前後のいわゆる思春期になると、再び濃くなることがあります。
最近では、Q−スイッチルビーレーザー、Q−スイッチアレキサンドライトレーザーなどによる治療ができ、効果があります。
乳幼児期からでも治療が可能で、しかも小さいうちほど効果もよいので、一度早めに皮膚科や形成外科でご相談した方がよいと思われます。
ただし、ご相談のお子さんは、とてもうっすらと目の下だけが青いということなので、もしかしたら太田母斑の中でも、とても薄くて目立たないタイプで治療の必要がないものかもしれません。
いずれにしても、一度専門医を受診して相談してみることをおすすめします。