頭皮に黄色のかさぶたができていて、なくなりません。家でどのようなケアをしてあげたらいいのでしょうか。

生後1〜3ヵ月ごろの乳児は、新生児期に一過性に多くなる性ホルモンの影響で皮脂の分泌が多くなります。すると「乳児脂漏性湿疹」といって、頭皮や顔に赤いブツブツやカサカサを伴う紅斑（こうはん）ができ、頭やまゆに黄色っぽいかさぶたのようなもの（乳痂：にゅうかと言います）がこびりついたような症状ができやすくなります。

このかさぶた（乳痂）は普通にお風呂で洗っただけでは、なかなか取れません。入浴する30分くらい前に、食用ではなく外用のためのオリーブ油や、ベビーオイル、つばき油などの油分をコットンに含ませてかさぶたの部位に染み込ませるようにしておきます。
しばらくするとかたくこびりついていたかさぶたがふやけて、少しやわらかくなるのを見計らって（約30分くらい）お風呂に入り、普通の赤ちゃん用シャンプーまたは石鹸（せっけん）をよく泡立てて、軽く指の腹でこするように洗います。
このときつめを立てたり、強くこすって一度に取ろうと思ってはなりません。毎日少しずつ無理なく取っていけば、1〜2週間くらいできれいになります。

また、毛穴が白っぽくかさついているとのことですが、これも乳児期によく見られる症状です。
毛穴が白っぽいのは毛穴に余分な角層が詰まっているからで、頭皮全体がカサカサして見えるのは、頭皮の角層がけば立ってはがれかかっているからです。
やはり、入浴前にオリーブ油などで、少ししんなりさせてからシャンプーし、入浴後は保湿性のあるローションや乳液などを擦り込んでおくとよいでしょう。

どちらもたいてい6ヵ月を過ぎるころにはよくなるでしょう。