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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 皮膚に関すること
じんましんが出ます。主に入浴後やお昼寝後、おやつや食事をとった後などですが内蔵のどこかが悪いのではないかと心配です。
1歳10ヵ月になった女の子ですが、2ヵ月ほど前から、じんましんが出ます。
入浴後はほぼ、毎日。お昼寝後、おやつや食事をとったあとも出たり出なかったりですが、ポツポツと出ては1時間後に消えていきます(食物アレルギーはないように思います)。
温熱性じんましんと思うのですが、頻繁に出るので内臓のどこかが悪いのではないかと心配しています。以前、皮膚科で診てもらいましたが、内科の方がよいのでしょうか?
2ヵ月間、毎日のようにじんましんが出るのでしたら、慢性じんましんと言えます。やはりもう一度皮膚科へ行って、内服薬をもらった方がよいでしょう。
普通、子どものじんましんは、風邪などで熱を出したとき、薬を飲んだ時、卵や乳製品、魚介類などを食べたとき、旅行やレジャーなどでふだんと違う生活環境で疲れたときなどに出ることがあり、1週間以内に治るものを急性じんましんといいます。
しかし、これらをきっかけとして出てきたじんましんがなかなか治らず、1週間以上続く場合を慢性じんましんといいます。
実際にはまったく原因やきっかけが見当たらず、原因を突き止めることができない場合の方が多いのです。
ご相談のお子さんのように、入浴後、食事後、お昼寝後など体が温まったときに出やすいというのは、しばしば見られるパターンです。
これとは逆の、寒く感じた時だけに出る寒冷じんましんというのもあります。
子どもの場合、どこか内臓が悪くてじんましんが出るということは、まずめったに考えられませんが、体がじんましんの出やすい過敏な状態になってしまっていると思われますので、抗ヒスタミン薬をしばらく定期的に飲んで、じんましんの出ない安定した元の状態に戻す必要があると思います。
そのとき、内服薬を飲んでじんましんが出なくなったからといって急にやめないで、少しずつ徐々に薬を減らしていくとよいでしょう。少なくとも1ヵ月くらいは、内服薬でじんましんがまったく出ない状態を保ってから、徐々に薬の量を減らしながらゆっくりやめていくことがいいと思われますので、勝手にやめたりせず医師の指示に従ってください。
そして再発させないためには、規則正しい生活、十分な睡眠時間、動物性たんぱく質で生のものや古いものは食べさせない、風邪を引かないようにするなどの注意が必要です。