自分が遊びを楽しむことを第一に。こちらが楽しむことでコミュニケーションも取れるようになりました。

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

1歳6ヵ月健診で言葉の発達が遅いと指摘され、専門医に相談に行きました。「情緒の発達が未熟」と言われ、とにかくしっかり子どもにかかわるようにと言われましたが、具体的に何をどうすればよいかわからず途方に暮れてしまいました。当時、第2子を妊娠中で思うように動けなかったこともあり、これからの発達について強く不安を感じていたように思います。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

子どものほうからの「一緒に何かをやろう」という働きかけが少なかったので、私がいろいろな遊びをやってみせ、それに興味を示してくれればと、考えました。無理に誘うのではなく、積み木を積んで見せたり、絵本を開いて見せたりして、こちらで遊んでいるところへのぞきに来させるようにしました。積み木で高い塔を作っても子どもがそれを壊す、ということの繰り返しでしたが、私の作った物に反応してくれているようでした。そんなやりとりを繰り返すうちに積み木を積むことも覚え、「この積み木積んでみて」と言うと、ちゃんと対応してくれるようになりました。一番に心がけたのは、私自身が遊びを楽しむ、ということです。「子どもの遊びに付き合う」「子どもを遊ばせる」と考えていると、息子も楽しくない様子でした。私が「ほら、こうするとおもしろいよ」とやっていると、息子もやりたがり、コミュニケーションを取りやすかったと思います。集中して一つの遊びを続けることができませんでしたが、それでも私が続けていると、少しずつ一つの遊びを長く続けられるようになりました。興味のある遊びは何度でも繰り返しやりたがり、私に何かしてほしいときには言葉は出ないものの、意思表示するようになりました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

現在3歳になりますが、まだ言葉が出てきません。でも周囲のことはよくわかっているようで、あれこれ世話をやいてくれます。あまり集団の中に入ったことがなく、人とのかかわり方をこれから学んでいかなければならないと考えています。意思の疎通がうまくとれないときは大泣きされることもありますが、「長い目で見て、あせらずに」と自分に言い聞かせるように努力しています。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

相談相手をたくさん作っておくことをおすすめします。私の場合、子どもの発達にくわしい先輩がいてアドバイスをもらえて、とても心強かったです。ストレスがたまったときにそれを受け止めてくれる人や、育児情報や行政面での相談に乗ってくれる保健師さんなどいろいろな人に助けていただいています。「気長に、あせらず、ゆったりと」子育てを楽しんでいけるといいですね。