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人見知り

知らない人がそばに来るとおびえてしまう子に、こんなふうに働きかけました

無理に母親から離そうとせず、できるだけそばについてあげ、自ら進んで挨拶するよう心がけました。

K.Mさん Kくん (体験談当時の年齢:1歳8ヵ月頃 男 第1子)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

外に出ると私のそばからなかなか離れず、遊び始めるまでとても時間がかかりました。お友だちのお母さんに声をかけられても、うつむいて体がかたまり、近所の人に会っても私の後ろにかくれてしまいます。「他の子は自由に遊べるのにうちの子はどうして外で遊べないのか」と情けない気持ちになりました。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

「ずっとそばにいるから大丈夫だよ」と言って聞かせ、とにかく不安にさせないよう心がけました。無理につき離すことはせずに、行きたい場所に一緒に行って遊びました。また、近くに同年代の子どもがいた時は、「一緒に遊んでね」と私がひと声かけて、息子が輪の中に入れるようにしました。息子は私の手を引っ張ってブランコやすべり台をしていましたが、だんだん私が見える範囲ならば少しずつ離れて遊ぶようになりました。とはいえ、それは慣れた公園だけで、初めて行く場所には、なかなかなじみませんでしたが・・・。また、公園などで出会った知らない人にも、子どもの前で挨拶してなるべく会話をするように心がけました。育児サークルにできるだけ参加してお友だちに会う機会を増やしたり、家では「また○○くんと遊べるといいね」と、お友だちの話題を投げかけるようにもしました。息子も、お友だちと会う回数を重ねるごとに、お友だちの名前や顔を覚え、他のお母さんに話かけられても少し話ができるようになりました。お母さん方から「サークルの中で一番成長したね」と言われた時はとてもうれしかったです。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

今でも人見知りはありますが、見知らぬ人に会っても前のようにかたまる事はなく「こんにちは」と挨拶できるようになりました。また、公園でいつものように一緒に遊ぼうとしたら「ママはここにいていいよ」と言われた事があります。この時は「成長したな」と思いました。これからも長い目で見てあげよう、と思います。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

子どもの成長には個人差がある事を理解していたつもりですが、つい他の子と比べている自分に気がつきました。いろんな子がいて当然、と考えたら気も楽になりました。その子なりの接し方がありますし、子は親が思っている以上に成長しています。親が愛情をこめた接し方をしていればそれが伝わると思います。

1歳未満のお子さんをお持ちのかたへの子どもの行動ワンポイントアドバイス

たけなが かずこ 先生

人見知りや指しゃぶりは、1歳未満のお子さんにとっては発達上とても自然なこと。むしろ、「人見知りをするようになった」「指しゃぶりをできるようになった」とプラス思考で考えてください。人見知りは、人を見分ける力がついてきた、ということであり、指しゃぶりは愛情不足などではなく、指を吸うことで自分を安心させるセルフコントロールの力が出てきた、ということなのです。「こういうこともできるようになったんだ」という受け止め方をしてあげてくださいね。

母親から離れられない子に、こんなふうに働きかけました

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