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人見知り

知らない人がそばに来るとおびえてしまう子に、こんなふうに働きかけました

人見知りは持って生まれた性格と受け止め、子どもが少しでも自信がつくように親が付き合いました。

A.Tさん Kくん (体験談当時の年齢:2歳3ヵ月頃 男 第1子)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

生後10ヵ月から、激しく人見知りするようになり戸惑ってしまいました。公園では抱っこから地面に下ろすだけで泣き、人前ではとにかく話しかけられただけで硬直して泣き、年上の子どもが近寄ってくると大泣きして立ちすくんでいました。友だちが来てくれても30分以上は大泣き。話しかけてくださる方々に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

人見知りが始まった頃、親子リズム会に参加しました。子どもが集まる会合には進んで参加し、友だちのお誘いも極力受け、あきらめず自転車で外に連れ出しました。「話しかけられたら、『こんにちは!』っていうんだよ」と半ば強制的に挨拶も教えました。・・・結果は逆効果だったようです。恥ずかしがり屋の息子に、さらにつらい思いをさせてしまいました。リズム会等に参加したことも、はたして本人が望んだ事だったか今は疑問に思います。でも外に連れ出した事は息子のためになったと思っています。息子の人見知りは持って生まれた性格と割り切り、その性格を受け止めて、子どもに少しでも自信がつくように努めました。公園でもひたすらマンツーマンでサッカーをしたりすべり台に付き合ったり・・・〈こどもちゃれんじ〉のビデオや本を繰り返し見て、“友だちとの付き合いごっこ”遊びを何度もしたり、友だちが遊びにくると「慣れるまで時間がかかるから」とあらかじめ話したりしました。正直なところ、私と2人遊びをするより友だちと遊んだ方が息子にとっては楽しいのでは、と考えていたのですが本人は寂しそうでもなく、私と一緒の方がむしろ生き生きと遊んでいました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

3歳になっておしゃべりが上手になったとたん、大きな変化がありました。今までのことがうそのように、遊び好き、お話好きになりました。嫌な事を泣く事ではなく言葉で伝えられるようになって、人とのコミュニケーションも息子なりにとれているように感じられます。相談にのってくださった全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

人見知りの激しい時期は、将来のためにも社交的になってほしくて悩みました。しかし、持って生まれた性格と割り切りができた時、気持ちがとっても楽になりました。自分を責めずに子どもに自信がつくようにゆっくりと見守ってあげる事、人と比べない方がよい結果を生むことを実感しました。みなさん、あせらないでくださいね。

1歳未満のお子さんをお持ちのかたへの子どもの行動ワンポイントアドバイス

たけなが かずこ 先生

人見知りや指しゃぶりは、1歳未満のお子さんにとっては発達上とても自然なこと。むしろ、「人見知りをするようになった」「指しゃぶりをできるようになった」とプラス思考で考えてください。人見知りは、人を見分ける力がついてきた、ということであり、指しゃぶりは愛情不足などではなく、指を吸うことで自分を安心させるセルフコントロールの力が出てきた、ということなのです。「こういうこともできるようになったんだ」という受け止め方をしてあげてくださいね。

母親から離れられない子に、こんなふうに働きかけました

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