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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 手・足・つめに関すること
夜寝ているときに足が痛いと言って起きます。成長痛なのでしょうか?
2歳9ヵ月の男の子ですが、半年ほど前から夜寝ているときに足(ふくらはぎ辺り)が痛いと言って起きます。足をさすってあげるとまた眠ってしまうのですが、何度も泣いて起きることもあります。ちなみに昼間は痛がりません。成長痛では?とまわりに言われますが、そうなのでしょうか?
病院で診てもらう必要はないでしょうか?
いわゆる成長痛と言われるものでしょう。もう少し様子を見られてよいでしょう。
3〜6歳くらいのお子さんで特に原因もなく、夜間に足を痛がることがあり、翌朝にはけろっとしているようなことがしばしば見られます。
昔から成長痛と言われ心配はないとされています。
原因ははっきりしませんが、歩行がまだスムーズでないために余分な足の筋肉を使うことによる筋肉痛だったり、夜間に骨が成長し、このときに骨膜が刺激されるためとされたり、神経が引っ張られるためとか、単に足が疲れたためとか、夜精神的に不安になり痛がることにより親の注意を引こうとする精神的なものとか、いろいろな説がありますが確定はしていません。
通常、体の成長の著しい時期に見られるので、成長痛(最近はあまり使われなくなっています)と呼ばれています。この場合は自然に治りますので心配はありません。
足の骨の痛みではなく、昼間激しく歩いたり走ったりして、ふくらはぎの筋肉を無理に使うために夜間に筋肉痛として現れることもあります。
靴の大きさが足に合っていなくても足に無理がかかりますので、靴の大きさも確かめてみてください。
成長痛とされている中に、ときに、ペルテス病、むずむず脚症候群などが紛れていることがあります。お子さんの場合、半年も続いているようなので小児科に相談してみてください。註:むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)は一般的に成人に見られる病気で、夜間睡眠中に足がむずむずしたり、痛みを訴えたりし、睡眠障害をきたすことがあります。最近小児にも見られるとされています。ペルテス病についてはこちらを参考にしてください。