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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 手・足・つめに関すること
つめかみをやめさせようとするとむきになって抵抗します。
1歳9ヵ月になる娘は4ヵ月前くらいからつめかみを始め、今ではつめの半分くらいがない状態です。気がつくといつもつめかみをしていて、やめさせようとするとむきになって抵抗します。口からばい菌が入っているせいか、風邪もよくひきます。
言い聞かせられる時期を待つしかないのでしょうか? よい対処法はありますか?
無理にやめさせようとしないでください。つめかみをしていたらほかのことに気をそらしてあげましょう。
つめかみは指しゃぶりと同様に発達の過程でよく見られることです。一般的に不安や緊張、欲求不満によって起こることが多いとされています。
しかし、小さいお子さんの場合は必ずしも欲求不満が原因でつめかみするわけではないと思われます。一度つめかみをしてしまったことがきっかけでつめをかむという感覚を楽しみ、それがクセのようになっているお子さんもいるからです。
1歳半を過ぎると物事の理解がついてきて活動範囲も広がってきます。一日中たっぷり遊び楽しそうな様子が見られても、実は十分に楽しめていないこともあります。またお子さんの興味にそれほど広がりがなく、自分で楽しみを見つけられず手持ちぶさたな状態でいることもあるでしょう。
そのようなときにつめをかむことで楽しみを得たり、安心できたりするのです。
ですからつめかみをしていても、叱ることはしないでください。やめさせようとすればお子さんがむきになるのも当然です。
注意を繰り返しているとお子さんの抵抗が強くなり、悪循環になる場合もあります。「かんじゃだめ」「お口から出して」など直接的な言葉をかけるよりも、お子さんが好きなことに注意を向けさせてください。
もちろんスキンシップも大事です。ちょっと抱っこしてあげるだけでもお子さんはホッとして気持ちを切り替えることができます。おうちのかたが一緒に遊び、その楽しさを教えてあげることも大切です。
おうちのかたの言っていることがきちんと理解できるようになったり、遊ぶ楽しさがわかり、興味が広がってくれば自然につめかみも減ってきます。手をいつも清潔にしてあげることは気をつけなければなりませんが、あとは長い目で見守ってあげましょう。
なお、つめをかむことで、口からばい菌が入り風邪を引きやすくなるということはありませんが、つめをかんだところから出血をしているようなときはそこからばい菌が入り化膿することがありますので、流水で洗って、ガーゼなどで圧迫をして出血を止め、カットバンなどを貼ってください。