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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 手・足・つめに関すること
生まれつき右足首にあざがあります。治療方法と、保険が利くのか教えてください。
生まれつき右足首辺りに約3cmほどの濃い茶色のあざがあります。
どのような治療が有効でいつごろから始めればいいのでしょうか? また、治療には保険は利くのでしょうか?
濃い茶色のあざということですが、扁平母斑(へんぺいぼはん)と、色素性母斑の可能性があります。手術的に切除するか、レーザー治療のいずれかですが、今はほとんどの場合保険が利きます。
茶色いあざというと、色が薄めでまったく盛り上がりのない平らな扁平母斑と、濃い茶色もしくは黒に近い色で、少し厚みのある色素性母斑があります。
扁平母斑は、1個なら問題ありませんが、大きいものが5、6個以上あると、カフェオレ斑といって、神経症状などを伴う可能性があるものです。レーザー治療をすることがありますが、効果があまり一定せず、いったん薄くなっても、しばらくするとまた再発することもあります。
Qスイッチルビーレーザーという名称の治療なら保険が利きますが、他の種類のレーザーでは、自費となります。
扁平母斑に対するレーザー治療は、現状ではまだ効果は不確実で、いったん薄くなっても数ヶ月ですぐにまた元通りに色が着いてしまうことが多いのであまりおすすめの治療ではありません。
しかし、1歳未満の乳児ではうまくいく場合もあるので、医師とよくご相談のうえ、納得できるようであれば受けてみてもよいと思います。年齢は、若いほど皮膚が薄く、日焼けもしていないのでより効果は期待できます。
色素性母斑は、レーザー治療で完全に消すには、相当何回もレーザーを照射しなければなりません。また、いったん薄くなっても、しばらくするとまた色が濃くなってくることもあります。
場所が顔以外の場合は、7歳以降に、局所麻酔で手術的に全部取ってしまう方がよいかもしれません。手術の傷あとが残りますが、1回で済み確実です。どちらも保険は利きます。