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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 手・足・つめに関すること
両足の親指の腹がカサカサだったり、ひび割れになっています。裸足でフローリングやコンクリートなどを歩くことが原因でしょうか?
3歳1ヵ月の男児です。症状は1歳半からありましたが、両足の親指の腹に水虫のようなものができました。
皮膚科にかかりましたが、その場では水虫ではないと判断され、薬治療しました。
保育園に通い始めて半年以上過ぎてからですが、園では帰宅するまでずっと裸足でフローリングや畳はもちろん、コンクリートの廊下も裸足で歩きます。それが原因かどうかはわかりませんが、今でも変わらず両足の親指の腹はカサカサだったり、軽いひび割れになっています。対策としては保湿クリームを塗るくらいでよいのでしょうか?
それとも皮膚が弱い子かもしれないので、靴下を着用しておいた方がよいのでしょうか?
幼児の足の裏はまだ皮膚が薄いので、裸足の生活ではどうしてもカサカサしがちです。保湿クリームで保護してあげてください。
多くの保育園では、転倒防止のためか、裸足保育を行っているようです。
しかし、歩き始めたばかりの1〜3歳児の足の裏の皮膚は、まだとても薄くて、他の部位の皮膚とあまり変わらないくらいです。
例えば、もし大人でも手の甲を下にして、一日中家の中を歩いてみることを想像してみてください。きっと1日でカサカサになったり、ひび割れができてしまうでしょう。
1歳児の最初の歩き始めはそのような感じです。ですから、お子さんが1歳半のころから裸足保育で、カーペット、畳、ときにはコンクリートまで裸足で歩いていたとしたら、特に肌の弱い子どもでなくても、足の裏がカサカサ、ひび割れるのは当然と言えるでしょう。
ところが、足の裏で体重を支えて、毎日毎日歩いているうちに、少しずつ、皮膚の最も外側にある角層と呼ばれる部位が、次第に厚みを増して、だんだんと大人の足の裏のような状態に近づいていくのです。
ただ、それには長い年月が必要ですので、まだ3歳くらいですと、裸足の毎日は、やわらかい皮膚にとって過酷な日々です。
毎日お風呂上がりと、朝、園へ行く前の2回は、尿素入りの保湿クリームをしっかり擦り込んで塗ってあげましょう。ひび割れて痛いときには、しばらく綿の靴下をはいて、保護するのもよいでしょう。
しかし、夏はなるべく靴下をはかない方が、水虫の予防になります。
もし、はかせたとしても、ときどき脱がせて足を乾燥させ、汗をかいて湿っていたら取り替えるこまめな注意が必要です。