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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 手・足・つめに関すること
つめ1歳8ヵ月
寄せられたご相談
足のつめが伸びてくると皮膚に食い込んできます。病院を受診した方がよいのでしょうか?
足の第2〜5指のつめが丸まっていて、伸びてくると皮膚に食い込んでしまいます。よくある「巻きづめ」ではなく、「反りづめと反対」の方に丸まっていて、新生児のときから変わっていません。皮膚とつめの間に、無理やりつめ切りを入れなければつめが切れないので、いつも熟睡している時間に切っています。病院を受診した方がいいでしょうか。受診するとしたら、何科を受診したらいいのでしょうか。
先生からのアドバイス
馬場 直子 先生
乳幼児によくある症状ですので、深づめしない程度にこまめに切っておきましょう。赤くはれたり、痛がったりしたときは、皮膚科を受診なさるとよいでしょう。
「反りづめ」と反対の縦方向に丸まって、伸びると皮膚に食い込んでくるつめの生え方は、乳幼児によくある症状で、外来でもしばしば相談を受けます。
うっかりしてしばらくつめを切るのを忘れていると、恐ろしいほど皮膚に食い込んでいて切るのが怖いくらいになることもあります。そんなときは、ご相談のように熟睡しているときにそっと、つめ切りを横からつめと皮膚の間に差し込んで切るのがいいでしょう。あるいは「ニッパ」と呼ばれているはさみ型の爪切りできると、切りやすいです。「ニッパ」は薬局やホームセンターなどで購入できます。
つめの横が皮膚に食い込んでくる「巻きづめ」と違って、意外とトラブルを起こすことはありません。とにかく、あまり深く皮膚に食い込まないうちにこまめにつめを切るようにしてください。そうすれば、特に困ることもなく、やがて徐々につめが成長につれ厚くなるとともにつめの湾曲も少なくなってきます。
ただし、窮屈なかたちや、小さくてきつい靴を履かせないように気をつけてください。
万一、皮膚につめが食い込みすぎてまわりの皮膚が赤くはれたり、痛がったりしたときは皮膚科を受診なさるとよいでしょう。