子どもに目を向けていただく機会が多い、少人数の園に決めました。
M.Dさん Rちゃん (体験談当時の年齢:2歳11ヵ月頃 女 第1子)
このような点で、こう迷っていました
過疎化の進んだ町で、私が悩んだ園は2つありました。A園は、田舎にしては園児数の多い、わが家からは車で20分かかる町の中心部にある園です。B園は、地元にある小さな園で、どちらに行かせるか悩みました。園の規模が違うと、必然的に行事や方針、雰囲気がまったく異なっていくと思ったからです。また、子どものための園、という考えの一方で、私たち夫婦が共働きという現実的な事情も加わってきました。働いているので、お迎えは、祖母に頼むことになります。その場合、車で20分のA園は難しいと思えました。しかし本人がB園を嫌がっているのでは? という印象もありました。迷ったときに、こう行動しました
両園とも町立でしたが、園長先生が2つを兼務されていました。何度かお話しさせていただきましたが、A園で「一時保育」というかたちで何度か過ごしていたわが子のことを覚えていてくださいました。そして、先生方は「どちらに行っても、大丈夫」とおっしゃいました。結局、A園では遠くにある分送迎に時間がかかってしまい、朝8時から夜6時まで預けることになってしまうので、子どもの負担を考えて、B園に決めようかと思い始めました。最終的にこう決めました。そのキメテはこれです
B園に決めました。どんなに園の居心地がよくても、くたびれてしまっては長続きしません。元気に「ただいま!」と、その日にあったことを話してくれるような子どもであってほしいと思ったのです。A園だと、多人数なだけに、いろいろなお子さんとふれあうことができたでしょうが、小さいB園で、子どもに目を向けていただく機会が多いのも素晴らしいのでは? と思ったことも理由のひとつです。また、主人に、ひと言、「俺もB園で大きくなった」と言われたのも大きかったです。現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです
今、毎朝、元気に「行って来ます」と言って、父親とB園に登園する子どもを見ると、負担にならずに園を楽しめていると感じます。毎月行われる、A園との「交流会」でも、物怖じせず積極的ですし、小さい園だからこそ可能なことも多いと思えます。先生との交流、行き届いた指導・・・どれも、親として安心できることです。日々、いろいろな思いは生まれてきますが、親子ともに「ニッコリ」です。同じ悩みを持つおうちの方へのエール
さまざまな状況の方がいらっしゃると思いますが、園の方針、特色がしっかりしている「大きな園」がある地域の方ばかりではないと思います。子どもにとって一番よい方法が、最優先だとは思いますが、子どもが子どもらしくあるために、園から帰ったときに、園での疲れ、喜びや悲しみを、受け入れてあげられるような家族の状態を保てる園を選ぶのが、結局は一番よいのだと思いました。もちろん、経験の幅を狭めることはいけないと思いますが、子どもの‘小さな肩’や体力の負担なども考慮なさってください。