作物を育てながら、季節を感じ、裸足になって遊ぶ幼稚園。
S.Kさん Tくん (体験談当時の年齢:2歳9ヵ月頃 男 第1子)
このような点で、こう迷っていました
息子はとても活発で元気があり、自由に遊びまわることが好きな子でした。その反面、12月生まれということもあり、まだ未熟なところが多く、親としては園を選ぶうえで悩まされることがたくさんありました。たとえば、まだオムツがとれていなかったり、自分の気持ちをうまく表現できなかったり、お友だちとトラブルになりやすかったり、と月齢的にも性格的にも、心配が絶えませんでした。迷ったときに、こう行動しました
園選びでは何を重視するべきなのか、最後まで悩んでしまいました。そこで、子どものことを未熟とか、心配が尽きない、と考えるのではなく、何を喜ぶか、どんなことが好きだろうかと意識しながら、園を見ることにしました。最終的にこう決めました。そのキメテはこれです
最終的に決定したのは「遊び重視の園」です。自由にのびのびと遊べる環境を与えてあげることで、今の彼が未熟だったとしても、未熟ながらも彼らしく成長できるのではないかと思ったのです。その園は、比較的園庭が広く、園から裸足で行ける隣りの畑で、園児たちが季節の作物を作ったり、味わったりできました。こうした体験は、なかなか家庭ではできません。息子は、裸足で遊ぶことも、畑仕事のようなことも好きなので、喜ぶだろうと思いました。「遊び重視の園」イコール「子どもが自由に遊べる園」と受け取る人も多いでしょうが、私はその自由の「中身」が大切だと思いました。ある程度決められたルールの中で、ルールを守りつつ、範囲内で自由を楽しむ。自主性を尊重してくれるという意味での自由が、この園のよいところだと感じたのです。現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです
園では、外遊びだけでなく、製作・リズムなど、さまざまな遊びをしています。遊びをとおして学ぶことが多いので、やはりこの時期の子どもの遊びは重要だと思います。私も、息子が少しずつ成長していく姿をうれしく思っています。同じ悩みを持つおうちの方へのエール
いろいろ迷うと思いますが、子どもはそれなりに、どんな環境でも順応する力をもっています。また、親がそう信じることで、子どもも成長していくと思いますので、「園選びが一生を決めてしまう」なんて思わずに、気楽に園めぐりをして、親子ともに楽しく過ごしてください。その中で、自然と行きたい園が見つかると思いますよ。