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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 予防接種
予防接種2歳9ヵ月
寄せられたご相談
任意の予防接種がいくつかありますが、やはり受けた方がよいのでしょうか。
任意で受ける予防接種がいくつかありますが、うちの子はまだどれにもかかっていません。でも任意のものは自費扱いで、金額的にも結構高いので、受けようかどうしようか迷っています。
先生からのアドバイス
末松 隆子 先生
接種すれば病気に罹らなくて済みますし、もし罹ったとしても自然に感染するより病気の重症化や合併症を防ぐことができるため、任意の予防接種であっても受けた方がよいと言えます。ただし費用もかかることですので、予防接種のメリット・デメリットをよく考え、最終的にはおうちのかたが判断しましょう。
任意の予防接種には、「おたふく風邪、インフルエンザ、ロタ、新型コロナウイルスワクチン」などがあります。
お子さんが小さい時期には、「定期接種」もかなりの数がありますし、お子さんを連れて予防接種を受けにいくだけでも大変なことですね(同時接種をすると受診回数を少なくできます)。また、予防接種を受けていてもまれにその病気にかかってしまうこともあります。
しかし、任意の予防接種であってもそれを受けた方が、多くの場合罹らなくて済みますし、罹ったとしても自然に感染するより病気の重症化や合併症を防ぐことができます。また今使われているワクチンは副反応の少ないものとなっています。
それぞれの病気の危険性についてですが、「おたふく風邪」はまれに無菌性髄膜炎や難聴といった合併症が起こる可能性があります。
「インフルエンザ」は、肺炎・脳症など合併症の心配もありワクチンでの予防が望まれます。流行の型や度合いが年ごとに異なるため、毎年打つ必要があります。
「ロタ」による胃腸炎では重症の脱水をおこし入院が必要になることがあります。
経済的余裕があればぜひ任意の予防接種を受けていただきたいと思います。しかし、接種するかどうか判断に迷ったら、お子さんのことをよく知っているかかりつけ医に相談し、予防接種を受けることのメリット・デメリットを知ったうえで、決めるのがよいと思います。
※予防接種について、最新情報は国や自治体の情報を注意しておきましょう。