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総合監修:二瓶 健次 先生
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病気と予防アドバイス - 予防接種
予防接種1歳3ヵ月
寄せられたご相談
水ぼうそうとおたふくかぜの予防接種はどちらを先に接種させた方がいいのですか?
1歳3ヵ月の女の子です。予防接種で「水ぼうそう」と「おたふくかぜ」の予防接種を受けさせようと思います。どちらを先に接種させた方がいいのか教えてください。
先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生
どちらを先にしてもかまいませんが、4週間以上の間隔を開けてください。
いわゆる任意の予防接種には、おたふくかぜ、インフルエンザ、B型肝炎などがあります。水ぼうそうは、2014年10月から定期接種になりました。B型肝炎は最近、定期接種化されました。
「水ぼうそう」、「おたふくかぜ」は予防接種をしていなければほとんどの場合、幼児期に感染します。麻疹(ましん)や風疹に比べて合併症が少ないように考えられていますが、「水ぼうそう」の場合は、急性脳症、ライ症候群、急性小脳性失調症といった合併症が知られています。「おたふくかぜ」も髄膜炎や脳炎、難聴などの合併症が知られています。頻度は多くないとはいえ、やはり避けたいものです。
また、これらの病気は成人になってからかかると重症になることが多いですし、将来何かの病気にかかってしまったときに、さらに「水ぼうそう」や「おたふくかぜ」にかかることはよいことではありません。従って、これらの予防接種は任意ですが、お受けになることはよいと思います。
今の年齢で、どちらを先にした方がよいということはありません。ただ、両方とも生ワクチン(ウイルスは微量で弱毒化しているが生きている)ですので、どちらを先にするにしても、4週間以上の間隔を開ける必要があります。