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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 予防接種
水ぼうそう1歳
寄せられたご相談
水ぼうそうとはどんな病気ですか。最初はどんな症状が出ますか。
子どもが通っている保育園で水ぼうそうがはやっています。最近はかかってすぐなら効くという薬があるという話も聞きました。
水ぼうそうとはどんな病気ですか? 最初はどんな症状が出るのですか?
先生からのアドバイス
鈴木 博 先生
水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹(ほうしん)ウイルスによる感染症です。最初は顔や胴体などに赤いポツポツができ、その後24時間のうちに全身に広がります。
水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症です。このウイルスに初めて感染すると水ぼうそうになります。
水ぼうそうにかかったあとも人の神経の中に残り、体の抵抗力が落ちたときなどに再び活性化し、体に痛みを伴う水疱ができる帯状疱疹を引き起こしたりします。
ウイルスに感染後、2週間程度の潜伏期間があり、その後発病します。最初は顔や胴体などに赤いポツポツがいくつか出て、その後24時間のうちに全身に広がります。ポツポツはやがて水分を含む丸い膨らみになり、中にはうみをもった膿疱(のうほう)になるものもあります。
これが破れるとかさぶたになり、かさぶたの状態になると感染力はなくなります。
発疹は顔や胴体だけでなく、頭皮、口の中、目、陰部などにもできて、わきの下や関節の内側などのこすれる所にできると広がります。
かゆみがあるため、かきむしって潰瘍(かいよう)になってしまうケースもあります。かゆみを抑える塗り薬もありますが、水疱が出ている間は入浴を控え、こすって増えたり、細菌が入って化膿することを防ぎましょう。
発熱を伴う場合もありますが、熱は1〜3日程度です。発疹が現れる前に発熱する「熱先行型」もあります。
発病してから3日以内であれば、症状を軽く抑える抗ウイルス剤(アシクロビル、バラシクロビル)が有効です。また、予防接種も2014年10月に定期接種になったので、ぜひ2回接種を行い、水ぼうそうの発病を防ぎましょう。