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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 予防接種
日本脳炎1歳8ヵ月
寄せられたご相談
日本脳炎の予防接種をすすめられました。小さいころに接種しても大丈夫でしょうか?
まだ1歳8ヵ月なのに日本脳炎の予防接種をすすめられました。適年齢が3歳からになっているのですが、小さいうちから接種しても大丈夫でしょうか?
先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生
生後6ヵ月から接種可能です。状況を見て主治医と相談してください。
今でも日本脳炎という病気は数は少ないですが発症しています。
日本脳炎に感染した豚などから蚊(コガタアカイエカ)を介して人に感染します。感染を起こしやすい地域(豚への感染率が高い地域)や、東南アジアや中国など現在でも流行がある地域であれば、早めに接種することはあります。生後6ヵ月から接種は可能です。
しかし、通常は、この時期にはいろいろ予防接種がありますので、実際は3歳過ぎたころに行われています。
なお、北海道や東北地方ではほとんど感染の機会がありませんので予防接種をしない場合もあります。
平成17年5月に、厚生労働省は日本脳炎のワクチンの副作用の例が確認されたので、当面の間日本脳炎ワクチン接種を見合わせるよう勧告を出しましたが、平成22年4月に日本脳炎ワクチンが改良され(乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン)安全性も確認されましたので、ワクチン接種が進められています。
生後6ヵ月から接種可能ですが、他のワクチンとの関連もあり、3歳までが推奨とされています。
しかし、今後変わる可能性もありますので、接種についてはかかりつけの医師とご相談ください。