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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 予防接種
予防接種2歳5ヵ月
寄せられたご相談
妊娠中もインフルエンザの予防接種を受けてもよいと聞きましたが、ごく初期の段階から可能でしょうか。
インフルエンザの予防接種を妊娠中も接種してよいと聞きましたが、ごく初期の段階から可能なのでしょうか? 今、妊娠を希望していますが接種をして影響はありますか?
先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生
インフルエンザワクチンは不活化ワクチンであり、ウイルスとしての機能はありませんので胎児に感染するものではありません。したがって妊娠中に接種してもよいとされています。
インフルエンザワクチンはウイルスが不活化(ウイルスは死んでいて活動はしません)されていますので、ワクチンを注射されても体の中でウイルスが増えたり、活動することはありません。すなわちウイルス感染を起こすことはありません。
したがって妊娠中に接種しても、いわゆる先天性の胎児期感染を起こすことはありません。米国の予防接種諮問委員会からの勧告でも、妊娠中のインフルエンザワクチン接種は胎児に影響はないとされています。
むしろ妊娠中にインフルエンザになることを避けるために接種した方がよいとも言われています。
ただ、インフルエンザワクチンにもまれですが副作用も見られますので、接種する時点での妊婦の状態も考慮しなければなりません。かかりつけの産科の医師とよく相談をしてください。