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総合監修:二瓶 健次 先生
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生活・健康・安全アドバイス - 食事
食物アレルギー1歳
寄せられたご相談
アレルギーの場合、食品の原材料表示のどの程度の原材料までを注意すればよいのでしょうか。
7ヵ月のころにじんましんが出て、血液検査でも卵アレルギーの反応が出ました。1歳半ごろに再度、血液検査を受けるように言われていますが、食品の表示を見ていると、卵、鶏卵などの表示のほかに卵殻カルシウムと書かれたものが意外と多くあります。
一般的に卵アレルギーとは、どういった表示の原材料までを注意すればよいのでしょうか?
先生からのアドバイス
大矢 幸弘 先生
卵アレルギーのかたは、卵そのものに由来する原材料が含まれている場合に注意が必要ですが、迷ったときには「卵」という表示が含まれている加工品は避けておきましょう。
卵アレルギーのかたは、鶏卵を使った製品に注意が必要となります。卵殻カルシウムは高温処理によって卵の中のアレルギーの元となる物質が残存していないものもありますが、殺菌乾燥したものでは卵の成分が若干含まれている可能性があります。
実際にはごく微量であるため、症状が出ないお子さんは多いのですが、まったく卵の成分が混入していないかどうかわかりませんので、医師の指導の下でその製品を食べても症状が出ないことを確認するまでは避けておくのが無難です。
鶏卵がダメでも魚卵など他の卵は大丈夫というお子さんはいますが、専門医での検査ではっきりするまでは避けておきましょう。
また、鶏卵にアレルギーがあっても鶏肉のアレルギーも同時にもっている人は5%くらいしかいませんので、ほとんどの卵アレルギーのお子さんは鶏肉を食べても大丈夫です。
もし両方とも制限しているようでしたら、主治医の先生と相談して制限を解除できるかどうかを検討なさるとよいでしょう。卵アレルギーのかたはあくまで卵そのものに由来する原材料が含まれている場合に注意なさるとよいでしょう。
迷ったときには「卵」という表示が含まれている加工品は避けておきましょう。