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総合監修:二瓶 健次 先生
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生活・健康・安全アドバイス - 生活環境
夜中や日中機嫌が悪いとおしゃぶりをすることが多く、くせがつくのではないかと心配です。
6ヵ月の男の子ですが、最近になって夜中何度も目を覚ますようになりました。目は閉じたままで泣き、愛用のおしゃぶりをくわえるとすぐ眠りにつきます。
多い日で6、7回くらい目を覚ましては上記のことを繰り返しています。日中機嫌が悪いとおしゃぶりをすることも多く、くせがついてしまっているのかと考えています。どうすべきでしょうか?
おしゃぶりという行動は赤ちゃんにとって精神を安定させる効果があります。無理にやめさせるよりも生活の中で工夫をしてみましょう。成長すれば自然に卒業していきます。
おしゃぶりが離せない赤ちゃんはたくさんいます。眠いとき、寂しいとき、緊張したときなど機嫌が悪くなってもおしゃぶりを口にすると機嫌が直り、安心した表情になります。
赤ちゃんにとっておしゃぶりは、本能的な動作でもあり、精神を安定させる効果もあるようです。おしゃぶりだけではなく、早い時期から指しゃぶりをしている赤ちゃんもいれば、毛布やタオル、お母さんのおっぱいなど赤ちゃんのお気に入りはいろいろです。
くせになることを心配して無理におしゃぶりを取り上げる必要はありません。赤ちゃんが1歳過ぎて遊びが広がってくると自然に卒業します。
ときどき赤ちゃんがぐずるとすぐにおしゃぶりを口にくわえさせるおうちのかたを見かけます。しかし日中、家にいて時間の余裕があるときなどはぐずったらすぐにおしゃぶりではなく、おもちゃに注意を向けさせたり、外の空気にふれさせて赤ちゃんの気分を変えてあげる工夫をしてみてください。そうすることが、おしゃぶりを卒業するきっかけにつながったりします。
なお、おしゃぶりは汚れやすく、ばい菌がつきやすいので、よく水洗いなどをして清潔を保つようにしておいてください。
さて、夜中に何回も目を覚ましているようですが、6ヵ月になると人見知りなどが始まり、昼間の刺激や体験で神経が高ぶり、夢を見ることで起きることもあります。
そして最近は夜行型の赤ちゃんが多くなり、帰宅の遅いお父さんに合わせて就寝前に遊ぶことで興奮したまま眠りにつくことが影響する場合もあります。
また意外にミルクや離乳食の量が足りず目覚めることもあります。
このように夜中に起きてしまう理由はいくつか考えられます。大切なことは睡眠、食事、入浴、遊び、外出など生活習慣のリズムをきちんとつけてあげること、またそれを崩さないことと言えるでしょう。