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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 生活環境
幼稚園のお友だちをたたいたり、お返しもダメとママと約束し、それを守った結果、つねられてもかまれても反抗できず、家ではその出来事や傷を隠すようになってしまいました。
幼稚園のお友だちをたたいたり、お返しもダメよとママと約束し、それを守った結果、つねられても、かまれても反抗できず、毎日のようにそのいじめっ子がそれを楽しみに近くにくるようです。家ではその出来事や傷も隠すようになってしまいました。
先生に言っても、先生が見ていないときだけにされているようで、子どもの心のケア、心を強くするにはどのように教えていけばよいのでしょうか。また、そのいじめっ子には誰がやめるように言うのがベストなのでしょうか。
まずはお子さんの気持ちをリラックスさせてあげ、やり返すだけではなくほかの解決方法もあることを教えてあげてください。相手のお子さんについては、幼稚園の先生を通じて解決策を考えてもらうことが一番よいでしょう。
1歳半ごろになるとおもちゃをお友だちに取られて取り返す、たたかれたらたたき返すといった行動が見られるようになります。
人をたたく行動は決してよいことではありませんが、発達のある時期にはこうした経験も必要なことです。たたかれたらたたき返し、先生やおうちのかたに叱られ、そうした経験の中から子どもは自分で力加減ややり返すタイミング、がまんしなければならないことを学んでいきます。
お友だちとのトラブル場面でやり返すことだけではなく、どのように解決していくか自分で判断する力をつけていくのです。
中には元々やり返すことのできないお子さんがいます。すべてにおいて受身であるため、どうしてもいじめの対象になりがちです。
お友だちにやられればやられるだけ悔しい、悲しい気持ちがありますので、それを受け止めてあげることが何よりも大切です。根掘り葉掘り聞き出すのではなく、お子さんの好きなことをたくさんさせ気持ちをリラックスさせてあげましょう。そして、ときと場合によってはやり返してもいいことを教えてあげてください。
おそらくお子さんは相手を負かすほど口が達者というわけではなく、要領よく立ち回るタイプでもないのでしょう。お友だちに手は出さなくても、言葉で気持ちを伝える方法やその場で先生に訴えに行く、あるいはうまく避ける方法などを具体的に教えてあげなければなりません。
その場合、「こうするのよ」と教えるのではなく、「お母さんだったらこうする」という言い方で伝えてあげましょう。
おうちのかたがお友だちとのトラブルに過剰に反応されると、お子さんもそれがわかっていて自分は悪くはないのにその事実や傷を隠すようになります。
相手のお子さんについては言い聞かせてすぐに変わるものではありませんが、できれば幼稚園の先生を通じて、相手のおうちのかたにも伝え、解決策を考えてもらうことが一番よいでしょう。