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総合監修:二瓶 健次 先生
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生活・健康・安全アドバイス - 生活環境
夏は子どもに日焼け止めクリームを塗っていますが、夏以外も紫外線対策をした方がよいのでしょうか。
まわりのママ友だちの影響もあり、夏は子どもに日焼け止めクリームを塗るようになりました。でも、洗濯物を干しているときなどは、季節に関係なく日差しが気になります。
夏以外も紫外線対策をした方がよいのでしょうか。
夏に限らず、太陽が出ているときは紫外線対策をしましょう。4月〜9月は曇りでも紫外線が強いので注意が必要です。肌の露出を防ぐため「長そで、長ズボン、帽子」を着用し、肌が露出する部分は子ども用日焼け止めクリームでカバーしてあげてください。
日焼けで皮膚によくないのは「紫外線」です。紫外線が皮膚の内部に侵入すると、細胞中のDNA(遺伝子)を傷つけ、皮膚の老化を促し、しみ、そばかすなどができやすくなります。
遺伝子の傷つき具合が軽ければ自然と修復されますが、日焼けが長時間長期間に及ぶと、遺伝子に大量の傷ができ、十分修復されなかったり、細胞が突然変異を起こし皮膚がんを発生させることもあります。また皮膚の老化具合は、生まれてから浴びてきた紫外線の総量に比例します。
お子さんの肌(もちろんおうちのかたも)をいつまでも健康に保つために、夏に限らず紫外線予防をしましょう。
1日のうち、午前10時〜午後3時くらいが紫外線の強い時間帯です。
夏はこの時間帯を避けて外遊びをしましょう。曇りの日でも晴れの日の60%の紫外線量があるので注意が必要です。日焼け予防の方法は、肌の露出を防ぐため「長そで、長ズボン、帽子」を着用し、肌が露出する部分は子ども用日焼け止めクリームでカバーします。
紫外線には「UVA(長波長紫外線)」と「UVB(中波長紫外線)」があり、「UVA」は主に皮膚を黒くします。日焼け止めクリームの「PA+」といった表記はUVAの防止効果を示す日本のみの基準で、+が多いほど防止効果は高くなります。
「UVB」は主に皮膚を赤くし、UVB防止効果を示す「SPF」の数値が高いほど、効果も高くなります。ただしSPFが50を超えるものについては、すべてSPF50+と表示されます。
お子さんの皮膚の状態や状況(海、山、プールなどで紫外線が強い)に応じた日焼け止めクリームを選んで塗ってあげましょう。
しかし、紫外線を過度に心配するあまり外遊びをひかえたり、食事からのビタミンDやカルシウムの摂取が不足すると「くる病」発生の危険があるので、十分注意しましょう。