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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 生活環境
最近になってひっきりなしに「ばか」という言葉を連発するようになりました。
3歳9ヵ月のひとり息子です。保育園に通っています。最近になって、急に乱暴な言葉を話すようになり、ひっきりなしに「ばか」を連発するようになりました。
普通に話をしているときでも「ゼリー食べたいな、ばか」「この本読んでよ、ばか」「公園行こう、ばーか」といった具合です。注意しても「もうばかって言わないよ。ばーか」と、ばかと言うことがくせになっているようなのです。ほかにも、両親のことを「おまえ」と言ったり、何かぶつぶつ言っていると思ったら「おまえはあっち行け、ばかばか」とつぶやいているときもあります。
このような息子にどのように対応すればよいのか、アドバイスをお願いします。
お子さんが発散できるよう遊びの時間を十分にとってあげることが大切です。お友だち関係、保育園生活で何らかの問題があるようであれば、適切な対応をなさった方がいいでしょう。
保育園や幼稚園に入園すると子どもは真っ先に悪い言葉を覚えてくるものです。
大人にとっては絶対に言ってほしくない言葉でも、保育園でお友だちが使っていればすぐに覚え、その言葉を連発する時期があります。人や場所を気にせずに「ばか」「うんち」などと言っては、まわりの反応を見ている子どももたくさんいます。
子どもにとっては悪気があって言っているわけではなく、ひとつの遊びのようなものです。
大人が過剰に反応して叱ったり注意したりすると、余計にその言葉を使うことが多くなりますが、時間がたてばだんだんと減っていきますので、あまり心配する必要はありません。
ただし、「おまえはあっち行け、ばかばか」とひとりでつぶやいている場合、お子さんがいつも誰かに言われていることを繰り返して言っているということもあります。例えば保育園でお友だちからそう言われていることがあるのかもしれません。
保育園でのお子さんの状態には問題はなく、お友だちとも楽しく遊べているでしょうか?
子どもたちが何気なく「ばか」という言葉を使っても、言われたお子さんにとってはそれが強く記憶に残り、心理的な負担になることがあります。
もし保育園で何らかのストレスがある場合には、家に帰ったときに「ばか」という言葉を頻繁に使ったり、親に対して「おまえ」と言って発散することがあります。
お子さんが「ばか」と言っても叱るのは控え、注意する程度にして様子を見ると同時に、まわりが過敏に反応することも避けた方がよいでしょう。そして保育園での様子を把握したうえで、きちんと対応していく必要があると思われます。