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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 感染症
ヘルパンギーナ2歳5ヵ月
寄せられたご相談
ヘルパンギーナは人にうつりますか。もしうつってしまったら、家庭ではどんなことに気をつけたらよいのでしょうか。
夏によく一緒に遊んでいたお友だちがヘルパンギーナにかかり、高熱が出たうえに、口の中が痛くて1週間も食事がまともに食べられなかったそうです。
ヘルパンギーナは人にうつる病気なのでしょうか。もしうつってしまったら、家庭ではどんなことに気をつけたらよいのでしょう。
先生からのアドバイス
末松 隆子 先生
ヘルパンギーナはウイルスによる病気なので、人にうつります。口の中が痛くて水分や食事がまったく取れなくなってしまうといけないので、「のどごしがよく、口当たりが滑らかで、刺激の少ない食事」をあげることが大切です。
ヘルパンギーナは夏風邪の一種でウイルスによる病気なので、人にうつります。へルパンギーナにかかると、39〜40度の高熱が出て、軽い鼻水も出ます。のどに水疱(すいほう)がたくさんできて、これが破れると口内炎になり、痛くてものを飲み込みづらくなります。熱は2〜3日で治まるのですが、口内炎は1週間くらい続きます。
ヘルパンギーナの特効薬はなく、もしかかってしまったら、症状を和らげる処置が中心となります。
口の中が痛くて水分や食事がまったく取れなくなってしまうこともあるので、「のどごしがよく、口当たりが滑らかで、刺激の少ない食事」をあげることが大切です。
高熱で苦しんでいる場合は、病院で解熱剤をもらうか、咽頭部から首筋、わきの下や鼠径部(そけいぶ:太ももの付け根あたり)を冷やすとよいでしょう。衣類は薄着にして暑くなりすぎないよう配慮するなど、お子さんが気持ちのよい状態にしてあげるといいと思います。
飛沫(ひまつ)感染の可能性がある期間は1〜2週間。便からは1ヵ月程度ウイルスが出ます。症状が強い時期は一番感染力も強いので、その間はできるだけ外遊びを避け、人にうつるのを防ぎましょう。