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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 感染症
水ぼうそう3歳3ヵ月
寄せられたご相談
水ぼうそうの予防接種をしても、水ぼうそうになることがあるって本当ですか。
娘の通っている保育園で水ぼうそうがはやっています。できれば今からでも予防接種をしたいと思いますが、予防接種をしてもかかることがあると聞きました。本当ですか?
先生からのアドバイス
鈴木 博 先生
約10〜40%の人は、予防接種をしても発病してしまいますが、その場合は自然感染よりも症状が軽く、その後の帯状疱疹にもなりにくいと言われています。そのため、現在は2回接種が行われるようになりました。
水ぼうそうの予防接種は「定期接種・生ワクチン」で、1歳、それから3か月以上あけて1歳半ごろに2回目の接種を行います。
水ぼうそうは、水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症で、水ぼうそうが治った後もウイルスは神経内に潜み、体の抵抗力が落ちると帯状疱疹として発病します。
水ぼうそうのワクチンは、水ぼうそうにかかると致命的になりやすい白血病や免疫不全の人たちのために日本で開発されたものです。
そのため、ワクチンそのものの効果はあまり強くなく、予防接種しても10〜40%位の人は水ぼうそうを発病してしまいます。
年間100万人が発病する水ぼうそうを制圧するために、2014年10月から水ぼうそうワクチンは定期接種となり、2回接種が行われるようになりました。その後、水ぼうそうはかなり減ってきている現状です。
また水ぼうそうワクチンは副反応はほとんどなく、ときに発熱や発疹が見られる程度です。