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総合監修:二瓶 健次 先生
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病気と予防アドバイス - 感染症
予防接種1歳8ヵ月
水疱瘡の可能性がある場合、インフルエンザ予防接種受けてもいい? 小児科医が回答!
寄せられたご相談
インフルエンザの予防接種を受ける予定でしたが、お友だちがみずぼうそうにかかりました。予定通り予防接種を受けられるでしょうか。
11月上旬にインフルエンザの予防接種を受ける予定でしたが、先日お友だちがみずぼうそうにかかりました。
感染したかどうかはわかりませんが、予定通りインフルエンザの予防接種を受けることは可能ですか? この場合、みずぼうそうの予防接種を受けるべきですか?
先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生
みずぼうそうが発病する可能性もありますので、しばらくはインフルエンザワクチンを控えてください。
麻疹(ましん)、風疹、みずぼうそうなどのウイルス感染のときには、体の免疫能力(ワクチンを接種して体に抗体が作られる能力)が低下しますので、このようなウイルス感染がある時期にはワクチン接種を控えるようにしています。
また、ウイルス感染中は発熱があったり、体力が落ちていたり、けいれんや脳炎などを起こしやすい状態にありますので、ワクチンの副作用を起こしやすいため、やはりこの時期のワクチンを控えるようにしています。
ご相談のお子さんの場合は、いつもあそんでいるお友だちがみずぼうそうにかかりましたので、お子さんも十分感染している可能性があります。したがって、3週間くらい(みずぼうそうの潜伏期間が3週間のため)様子を見てみずぼうそうが出なければ接種してもよいでしょう。
また、みずぼうそうが発病した場合は、水疱(すいほう)が乾燥して3〜4週間してから接種するようにしてください。
(注)みずぼうそうワクチンは平成26年10月から定期接種になりました。