カテゴリ

学習習慣作り

好奇心を広めたり、深めたりするために、こんな工夫をしました

教材の内容と実際の生活が結びつくと、興味がぐんと広がりました。

S.Iさん Yちゃん (体験談当時の年齢:5歳6ヵ月頃 女 第1子 兵庫県)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

人形やぬいぐるみよりもパズルなどのおもちゃのほうが好きな娘には、私が苦手だった理数系に強くなってもらいたいとひそかに期待していました。現在私が勉強中の英語を、娘が興味津津の様子で自然にまねている様子をみて、自然や数についてもこちらが強制することなく日常生活の中で興味を広げていってくれたら、と思っていました。

<こどもちゃれんじ>の教材のこんなところが役に立ちました。

まだ、お勉強というより遊びの段階ですので、遊びの中で学んでいける<こどもちゃれんじ>のワークブックを一番楽しく取り組んでいるようです。隣でずっと見ているとつい私が口を出してしまったり余計なことを言ってしまうので、ある段階まで取り組ませてから、赤ペンを持って一緒に確認して花丸をしたり、「チャレンジ1年生」の「赤ペン先生」の添削のように褒める言葉を書いてあげると、直接話すより嬉しいようで何度も読み返しながら「次もがんばろうっと!」と意欲が出るようです。

さらに家庭で工夫してみたことは・・・。

今の年齢は何にでも興味を持って吸収しているようで、教材の本誌の特集も毎月楽しんで学んでいます。<こどもちゃれんじ じゃんぷ>で、月の満ち欠けが出ていた時には、何気なく見上げた空に同じ月を発見したことに驚いたようで、それから毎日教材に月がどんな形をしているか一ヶ月間書き込んで楽しんでいました。1ヵ月が終わって書き込むところがなくなると、そのときはショックを受けていましたが、しばらくして、「自分でつくればいいんだ!」と気づいて自分で書き込むところをつくっていました。その姿をみて、いつの間にか教材を自分の力で発展させて考える力がついてきていたことに驚きました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

教材で興味を持った内容について、何気なく図書館で本を借りてきたり、関連させて世界を広げようとしています。また、日常生活の中で疑問に思ったことや、発見を大切にしていきたいと思っています。庭でバッタを見つけた時など、「あ、足がぎざぎざだ。人間には無いのに、どうしてだろう」と親のほうからも疑問を投げかけたりすると一生懸命考えます。すぐに答えを出すよりも、一緒に考える過程が大切だと思っています。

今はこんなふうに考えています。

色々な興味や疑問を大切にしていきたいと思っています。答えを出すことよりもどうやって調べるか、どんなやり方がいいか、といった過程を大切にし、自分の力で解決できる力をつけていってもらえたら、と願っています。私自身も子どもと一緒に興味を持ちながら成長していけたら、と思っています。

学習習慣の素地作り

沢井 佳子 先生

「遊び」がすべての幼児期。でも、「園」に入ってしばらくたつと、「勉強」「学習」ということが気になる保護者のかたもいらっしゃるのでははないでしょうか。幼児期にこんなことに気をつけておくと、「学習」に関しても、いい影響がもたらされるということを保護者のかたにお伝えしたいと思います。

就学すると「さあ、みなさん○○をしましょう!」といった先生からの指示を「聞いて」⇒「理解し」⇒「行動する」ということが求められます。この最初のステップの「注意して聞く」能力は、その先の対人コミュニケーションや学習など全ての基本となります。そしてこの「注意して聞く」態度を身につけるには、幼児期における、おうちのかたの働きかけや環境作りがとても重要なのです。

「え?『聞く』なんてうちの子できてるわ」とお考えになるかたもいらっしゃるでしょう。が、最近は「今、しっかり見ておかなくても、あとでまたビデオで見られる」という意識があったり、オーディオ・テレビ・ゲームなど、ともすると子どもの情報処理能力を上まわる刺激に囲まれて、お子さんが育っている例がとても多くなっています。そうすると、「今、しっかり聞かなくては(見なくては)」という経験がとぼしくなりがちですし、さらに耳や目に入ってくる情報を『聞き流す・見過ごす』ような態度が作られてしまうのです。私たち大人も、必要な情報を聞き取るためには、不要な音や映像を無意識のうちに聞き流し・見過ごしていますが、そうした大人の聞き流しは、重要情報を選ぶ注意力のフィルターを通して、おこなっているのです。しかしながら、認知の発達が過渡期にある子どもたちを、常にこのような「聞き流し・見過ごし環境」に置いておくのは好ましくありません。小学校に入って「先生の話を聞けない子ども」というのは、「先生の声が聞こえても、それに『注意を向けて聞き取る』ように訓練されていない子ども」だという場合もあるのです。

じゃあ何の音も映像もない環境で育てれば安心なのか?というと、もちろんそうではありません。やはりできるだけ多くの経験や多くの情報に触れさせて、子どもの世界観や好奇心を大きく広げてあげたいと思うものですよね。ビデオやテレビやCDも、もちろんそれを助ける有効なメディアです。

おうちのかたのひと工夫で、ビデオやオーディオに囲まれた生活を「聞き流し・見過ごし環境」にしてしまわずに、「多くの情報の中から、必要な情報を注意して聞く」訓練の場にすることができます。そのひと工夫とは、ビデオなどを、お子さんと一緒にご覧になりながら、場面ごとに、 おうちのかたが笑ったり、驚いたりする視線・表情や「これはおもしろいね!」「すごいね!」といった解釈を与えてあげることです。そうすることにより、お子さんは「音声や映像のシャワー」だった部分にも、注意を向けて「これは大事なんだ」「これはおもしろいんだ」「すごいな」などと「意味をもった情報」として消化することができるようになるのです。このようにして「必要な情報に注意をむけ、聞き取る」態度を幼児期に育くんでおくことは小学校に入学してから「自分で考えて行動する」ことが求められる時期にむけての大切な準備だといえるのです。

体験談内検索