カテゴリ

学習習慣作り

最後まであきらめずに取り組めるように、こんな工夫をしました

やり遂げたときの満足感を味わえるよう、働きかけました。

K.Sさん Aちゃん (体験談当時の年齢:5歳2ヵ月頃〜6歳2ヵ月頃 女 第1子 兵庫県)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

何でもいいので「ひとつのことをやり遂げた」という経験を積んでおくことがこれからも何においても大切になるだろうと思ったので、ひとつのことをあきらめず出来るようになってほしいと思いました。

<こどもちゃれんじ>の教材のこんなところが役に立ちました。

ワークブックは、様子をみながら、子どもが自分で読んで理解できそうなところはまず自分で取り組んでみるようにさせました。また、出来なかったところや理解できていないようなところは、それを理解できるようにじっくりとなりに座って説明し、子ども自身が答えをだせるようにしていきました。そして、忘れずに出来たときは大げさなくらいにほめました。

さらに家庭で工夫してみたことは・・・。

<こどもちゃれんじ>のワークブックにしても、スイミングでのクロールにしても、公園での逆上がりにしても、自分から「やりたい」と言い出してはいても、途中で「出来ない」と言い出すことが多かった娘。たとえ途中で挫折しそうになっても、何か努力した後に出来たときの楽しさや満足感を味わってほしいと思いました。そこであきらめさせずに、出来るまで、親も公園によくつれて行ったりして、アドバイスしたりしました。「自分がしたいと思ったときに努力しなければ、なかなかその後も出来ない」というようなこともしっかり伝えました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

現在は、なんでもとにかくまず努力してみようという姿勢が伺えます。小学校に通うようになったのと同時に、スイミングにも週に5回ほど行くようになりました。最初はその生活になれるのに親も子どもも必死でしたが、スイミングには自分から行きたいといいだし、「チャレンジ1年生」もやっていますが、どちらも地道に毎日取り組んでいます。

今はこんなふうに考えています。

年長の時に、次の月の<こどもちゃれんじ>がくるまでには、今のワークブックは終わらせておくという約束にしていたので、今も次の「チャレンジ1年生」がくるまでには前の月のものを終わらせているようです。このまま、やると言ったことには責任を持てるようになるよう見守っていきたいと思っています。

学習習慣の素地作り

沢井 佳子 先生

「遊び」がすべての幼児期。でも、「園」に入ってしばらくたつと、「勉強」「学習」ということが気になる保護者のかたもいらっしゃるのでははないでしょうか。幼児期にこんなことに気をつけておくと、「学習」に関しても、いい影響がもたらされるということを保護者のかたにお伝えしたいと思います。

就学すると「さあ、みなさん○○をしましょう!」といった先生からの指示を「聞いて」⇒「理解し」⇒「行動する」ということが求められます。この最初のステップの「注意して聞く」能力は、その先の対人コミュニケーションや学習など全ての基本となります。そしてこの「注意して聞く」態度を身につけるには、幼児期における、おうちのかたの働きかけや環境作りがとても重要なのです。

「え?『聞く』なんてうちの子できてるわ」とお考えになるかたもいらっしゃるでしょう。が、最近は「今、しっかり見ておかなくても、あとでまたビデオで見られる」という意識があったり、オーディオ・テレビ・ゲームなど、ともすると子どもの情報処理能力を上まわる刺激に囲まれて、お子さんが育っている例がとても多くなっています。そうすると、「今、しっかり聞かなくては(見なくては)」という経験がとぼしくなりがちですし、さらに耳や目に入ってくる情報を『聞き流す・見過ごす』ような態度が作られてしまうのです。私たち大人も、必要な情報を聞き取るためには、不要な音や映像を無意識のうちに聞き流し・見過ごしていますが、そうした大人の聞き流しは、重要情報を選ぶ注意力のフィルターを通して、おこなっているのです。しかしながら、認知の発達が過渡期にある子どもたちを、常にこのような「聞き流し・見過ごし環境」に置いておくのは好ましくありません。小学校に入って「先生の話を聞けない子ども」というのは、「先生の声が聞こえても、それに『注意を向けて聞き取る』ように訓練されていない子ども」だという場合もあるのです。

じゃあ何の音も映像もない環境で育てれば安心なのか?というと、もちろんそうではありません。やはりできるだけ多くの経験や多くの情報に触れさせて、子どもの世界観や好奇心を大きく広げてあげたいと思うものですよね。ビデオやテレビやCDも、もちろんそれを助ける有効なメディアです。

おうちのかたのひと工夫で、ビデオやオーディオに囲まれた生活を「聞き流し・見過ごし環境」にしてしまわずに、「多くの情報の中から、必要な情報を注意して聞く」訓練の場にすることができます。そのひと工夫とは、ビデオなどを、お子さんと一緒にご覧になりながら、場面ごとに、 おうちのかたが笑ったり、驚いたりする視線・表情や「これはおもしろいね!」「すごいね!」といった解釈を与えてあげることです。そうすることにより、お子さんは「音声や映像のシャワー」だった部分にも、注意を向けて「これは大事なんだ」「これはおもしろいんだ」「すごいな」などと「意味をもった情報」として消化することができるようになるのです。このようにして「必要な情報に注意をむけ、聞き取る」態度を幼児期に育くんでおくことは小学校に入学してから「自分で考えて行動する」ことが求められる時期にむけての大切な準備だといえるのです。

体験談内検索