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学習習慣作り

好奇心を広めたり、深めたりするために、こんな工夫をしました

少しやる気が遠のいた時は、まず子どもの興味のあるものに触れさせ、そこから教材へのやる気につなげています。

H.Nさん Kくん (体験談当時の年齢:5歳10ヵ月頃 男 第2子 東京都)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

長女が「チャレンジ2年生」をとっていて、それについてくる漢字が書かれたポスターや小学校の教材を目にしたり、上の子がその日に小学校で習ったことを親に話して聞かせている時に、息子も漢字やひらがなに早くから興味を示していました。また、本に自分から興味を示して読むようになってきたため、興味のあることからいろいろと楽しく取り組んでほしいと思いました。

<こどもちゃれんじ>の教材のこんなところが役に立ちました。

<こどもちゃれんじ>の教材は自分から進んで取り組む事が多いのですが、少しやる気が遠のいてきたような時には、興味のあるものや日常の生活と結びつけてみました。例えば、お気に入りの本、特にわが子は乗り物が好きだったので乗り物関係の絵本を一緒に読みながら、「しまじろうにもこれと同じものあったね」などと言って、結び付けて誘うようにしていました。すると息子も興味を示すようになりました。

さらに家庭で工夫してみたことは・・・。

おやつを上の子と分ける時には、必ず本人が分けるまで待つことにし、日常でもなるべく数に触れるようにしています。そのようなことを心がけていたら、先日スキーに行ったときに、リフトに乗りながら1回目は「柱」の数を数え、2回目に乗った時には「あと何本でリフトが終わりだね」などと話してくれるようにもなり、数についておぼろげながらも理解しているように感じました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

最近は自分がまず教材をやってみて、分からないところを親に質問する、という形が増えました。自分でどこまでをやったか、ということもしっかり把握している様子です。そんな姿を見ていると、確実に自分から取り組んでいくことを身につけてきているのかなと思います。

今はこんなふうに考えています。

ただ教え込むというのではなく、子どもの興味を伸ばせるように接し、親も一緒に楽しんでいけたらいいなと思っています。

学習習慣の素地作り

沢井 佳子 先生

「遊び」がすべての幼児期。でも、「園」に入ってしばらくたつと、「勉強」「学習」ということが気になる保護者のかたもいらっしゃるのでははないでしょうか。幼児期にこんなことに気をつけておくと、「学習」に関しても、いい影響がもたらされるということを保護者のかたにお伝えしたいと思います。

就学すると「さあ、みなさん○○をしましょう!」といった先生からの指示を「聞いて」⇒「理解し」⇒「行動する」ということが求められます。この最初のステップの「注意して聞く」能力は、その先の対人コミュニケーションや学習など全ての基本となります。そしてこの「注意して聞く」態度を身につけるには、幼児期における、おうちのかたの働きかけや環境作りがとても重要なのです。

「え?『聞く』なんてうちの子できてるわ」とお考えになるかたもいらっしゃるでしょう。が、最近は「今、しっかり見ておかなくても、あとでまたビデオで見られる」という意識があったり、オーディオ・テレビ・ゲームなど、ともすると子どもの情報処理能力を上まわる刺激に囲まれて、お子さんが育っている例がとても多くなっています。そうすると、「今、しっかり聞かなくては(見なくては)」という経験がとぼしくなりがちですし、さらに耳や目に入ってくる情報を『聞き流す・見過ごす』ような態度が作られてしまうのです。私たち大人も、必要な情報を聞き取るためには、不要な音や映像を無意識のうちに聞き流し・見過ごしていますが、そうした大人の聞き流しは、重要情報を選ぶ注意力のフィルターを通して、おこなっているのです。しかしながら、認知の発達が過渡期にある子どもたちを、常にこのような「聞き流し・見過ごし環境」に置いておくのは好ましくありません。小学校に入って「先生の話を聞けない子ども」というのは、「先生の声が聞こえても、それに『注意を向けて聞き取る』ように訓練されていない子ども」だという場合もあるのです。

じゃあ何の音も映像もない環境で育てれば安心なのか?というと、もちろんそうではありません。やはりできるだけ多くの経験や多くの情報に触れさせて、子どもの世界観や好奇心を大きく広げてあげたいと思うものですよね。ビデオやテレビやCDも、もちろんそれを助ける有効なメディアです。

おうちのかたのひと工夫で、ビデオやオーディオに囲まれた生活を「聞き流し・見過ごし環境」にしてしまわずに、「多くの情報の中から、必要な情報を注意して聞く」訓練の場にすることができます。そのひと工夫とは、ビデオなどを、お子さんと一緒にご覧になりながら、場面ごとに、 おうちのかたが笑ったり、驚いたりする視線・表情や「これはおもしろいね!」「すごいね!」といった解釈を与えてあげることです。そうすることにより、お子さんは「音声や映像のシャワー」だった部分にも、注意を向けて「これは大事なんだ」「これはおもしろいんだ」「すごいな」などと「意味をもった情報」として消化することができるようになるのです。このようにして「必要な情報に注意をむけ、聞き取る」態度を幼児期に育くんでおくことは小学校に入学してから「自分で考えて行動する」ことが求められる時期にむけての大切な準備だといえるのです。

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