【体験談】「英語の資格・検定試験」は入試で有利?いつ・どう役立った?

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「英語の資格・検定を早めに取っておくと受験で有利って聞くけれど……」
英語の資格・検定といってもいろいろありますが、具体的にそれらがどう役立つのでしょうか?
また、どの時期に取得すればよいのかも気になりますね。

そこで、「進研ゼミ」受講経験のある大学生にアンケートを実施し、「中学・高校時代にどんな英語の資格・検定を取得したのか」「入試に役立ったか」を聞いてみました。

お子さまの入試プランを練るにあたって、英語の資格・検定試験の受検を検討するための参考にしてみてください。

この記事のポイント

いつ・どんな検定・資格を取得した?

まずは現役大学生の高校・中学時代における英語の検定・資格の取得状況をご紹介します。
今回のアンケートからは、高校時代・中学時代とも8割超の人が何らかの検定・資格を取っていたことがわかりました。

高校では85%が受検し、高2・3で受検する人が多い

高校時代に「英語の資格・検定試験を受検し、級・スコアを取得した」という人は回答者全体の85%。

うち約84%は「英検(R)」、18%は「GTEC(R)」を受検(両方受けた人も含む)。
また、資格・検定取得者のうち約58%は、受検の成果として「英検(R)2級を取得」と回答しています。

なお、級やスコアを取得した学年は「2年生」「3年生」がそれぞれ約42%で多数を占め、「1年生」は約14%にとどまりました。

中学では83%が受検し、3年生で受検する人が多い

中学時代に「英語の資格・検定試験を受検し、級・スコアを取得」という人は、回答者全体の83%見られました。
うち約99%の人が「英検(R)」を受検しており、中学生にとってはとても身近な試験だということがわかります。
資格・検定取得者の中で、「英検(R)3級を取得」が約47%、「英検(R)準2級」が約38%となりました。
級・スコアを取得した学年は「3年生」が最も多く約61%いました。

大学・高校入試にどう役立った?

「英語の資格・検定を取得して入試に役立った経験はありますか?」という質問に対して、多くの人は「役に立った」と回答しています。
大学生のコメントから、「入試でどのようにプラスに働いたのか」を見ていきましょう。

■大学入試

「大学入試で役立った」という人のコメントを見ると、「入試で英語受験が免除になった」「試験で加点された」という声がありました。
また、「推薦入試でのアピールポイントになった」「検定のための学習によって実力が高まり、一般選抜で英語を強みにできた」という意見も見られました。

\体験談/

私立大の共通テスト利用入試では、一定以上の資格やスコアだと英語が満点換算になる大学・学部がたくさんあり、受験を有利に進めることができました!
(立教大・法学部 H・Oさん)

高2で英語の資格を取得していたので、併願私立大の共通テスト利用入試で英語の得点に換算することができ、併願大対策の負担を減らせてよかったです。
(埼玉大・教育学部 H・Mさん)

資格・検定試験のスコアが直接入試に役立ったわけではないけれど、検定で目標スコアをクリアできたこともあって、受験本番では英語に自信を持てたと感じています。
(立命館大・情報理工学部 M・Oさん)

■高校入試

高校入試においても、「資格・検定試験の結果によって入試で加点された」「併願の私立高校を受験する時に加点となって合格できた」という人は少なからず見られました。
さらに高校入学において「特待生合格につながり、授業料などが減額に」という声も複数あり、学費に関してメリットを感じた人もいるようです。

\体験談/

中3で英語の資格を取得していたおかげで、高校入試で英語の点数が10点加点され、特待生として入学できました。
(愛知県立芸術大・音楽学部 Y・Oさん)

英語の資格・検定試験対策をする中でリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能をすべて鍛えることができたので、高校入試で英語を強みにできました。
(東京工業大・理学院 K・Yさん)

大学生から、資格・検定試験受検を考える人へのアドバイス

記事の最後に、高校・中学時代に英語の資格・検定試験にチャレンジした大学生からのメッセージをご紹介します。
お子さまが資格・検定試験の受検を考えているようなら、経験者だからできる貴重なアドバイスをぜひ伝えてあげてください。

\体験談/

高3で英語の資格を取得できたのはよかったのですが、受験勉強も忙しかったので十分に学習時間が取れなかったことを後悔。過去問を分析し、細かく対策すればよかったと思います。
(名古屋市立大・経済学部 M・Tさん)

英語の資格・検定試験では、「とにかく知っている単語の利用を増やす!」と決めて取り組み、成果を出すことができました。ただ、暗記は地味な作業なのでモチベーションが上がりにくく、勉強を後回しにしがちで……。スコアアップの方法は人それぞれなので、いろいろ試行錯誤しながら自分に合うやり方を探してもよいと思います。
(立命館大・文学部 Y・Nさん)

資格・検定によって試験内容が違うので、大学入試やふだんの学習にも役立つ試験を選ぶのがおすすめです。高1で英語の資格を取った後、ビジネスパーソン向けの英語の資格にも挑戦したのですが、語彙(ごい)が高校の英語とだいぶ異なるので苦戦しました……。
(三重大・生物資源学部 N・Mさん)

まとめ & 実践 TIPS

今回のアンケート結果を見ると、英語の資格・検定を取得しておくと入試で有利になるケースは確かに多いことがわかります。
また、「資格取得のための学習をきっかけに英語力を総合的に伸ばせた」という声も多いので、お子さまが受検を考えているようなら、ぜひ応援したいですね。

受験生になると他教科の勉強や模試などで忙しくなるので、検定結果を入試のアピール材料にしようと3年生になってからいきなり受検するのは難しいかもしれません。
時間に余裕がある1~2年生のうちから、積極的にチャレンジするようすすめてあげてはいかがでしょうか。

※英検(R)は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
※このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
※「GTEC」は、株式会社ベネッセコーポレーションの登録商標です。

※2023年12月に行った進研ゼミ受講経験のある大学生向けアンケート(133人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。

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