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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
生活・健康・安全アドバイス - 睡眠
その他の体の部位2歳1ヵ月
寄せられたご相談
右側を向いて寝るくせがあり、頭の斜め後ろが絶壁のようになっています。
生まれてからしばらくは右側を向いて寝るくせがあり3ヵ月ごろから右の斜め後ろの頭部がいわゆる絶壁のようになっています。まわりからはそのうちちゃんと治ってくるんじゃない…と言われ特に病院で診てもらったこともないのですが2歳の今でもそのままです。男の子だしこのままだとかわいそうです。
何か治す方法はありますか? ちなみに今は右を向いて寝るくせはありません。
先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生
特別な治療をする必要はありません。これからも自然の経過を見てください。
頭は丸いので、寝るときはどうしてもどちらかに向いて寝るようになります。頭が安定しやすい位置で寝ていると次第にその方向で寝ることが多くなります。
赤ちゃんの頭の骨はやわらかいので、どうしてもその部分が平たくなる傾向があります。
しかし、年齢が進み、脳が大きくなるにつれて、風船が膨らむように、脳が頭の中から左右均等に大きくなってきて、だんだん丸いかたちになってくるのです。しかも寝ている時間も短くなりますし、寝ているときの首の位置が自由に動くようになりますので、寝ているときの影響も少なくなり次第に目立たなくなってきます。ただし、ときに多少いびつな感じが残ることがあります。
頭の骨は5つの骨から構成されていて、1歳くらいまではそれぞれの骨の間にはすき間があるのですが、隣同士の骨が次第にくっついてすき間のない頭蓋骨(ずがいこつ)が形作られていきます。このときどこか一部の骨同士が早くくっつくことがありますと、この場合は大きくなってもいくぶん頭蓋骨がいびつになることがあります。
いずれにしましても脳自体の大きさや、平らになっている側の脳の発育にも問題はありません。今後の経過を見てよいでしょう。