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たたく・乱暴する

他の子を泣かせてしまう子に、こんなふうに働きかけました

「正義の味方は、みんなを泣かせたりしない」と、テレビのヒーローにたとえて、言い聞かせました。

H.Kさん Nくん (体験談当時の年齢:4歳1ヵ月頃〜4歳6ヵ月頃 男 第2子 神奈川県)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

戦いごっこが好きで、ついエスカレートして、相手のお友達を泣かせてしまうということがよくありました。最初のうちは、みんなも楽しそうに「えい、やぁ」と、パンチをしたり、キックしたりしているのですが、息子は、それだけではすまず、後ろから飛びついたり、洋服をつかんで引っ張ったりしてしまい、最後は、誰かを泣かせてしまうことがあったので、もし、お友達にケガをさせてしまったらどうしよう、乱暴な子だと思われて、遊んでもらえなくなったらどうしようなどと、悩んでしまいました。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

相手が嫌がることは、やってはいけないということを教えるために、わかりやすい言葉で、根気強く言い聞かせていきました。テレビのキャラクターのヒーローなどをあげて、「正義の味方は、人の嫌がることはしないよね」「みんなを守ってあげるから、強くてかっこいいのよ」などと、ヒーローは、人を助けることが仕事だと教えていったら、段々とわかってくれました。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

戦いをしたり、お友達とじゃれあったりするのも好きですが、成長と共に、力の加減もわかっていきましたし、お友達が、どうしたら嫌がるのかということも、遊びを通じて、自然にわかってくれたように思います。キャラクターになりきっていた時なので、強いんだ、かっこいいんだという気持ちを、「自分もヒーローのように、いいことをしよう」と思うようにもっていくとよいかと思いました。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

戦いごっこは、乱暴になるので、やらせたくないとも思いましたが、見ていると、自分でストーリーを作ったり、膨らませたりしていくので、想像力を豊かにしていく面もあると思いました。また、相手がある遊びなので、自然に遊びのルールや、力加減などもわかっていきましたので、培われるものもたくさんあったように思います。ですから、戦いごっこをやめさせるのではなく、正義の味方のヒーローになれるように、見守ってあげてほしいと思います。成長とともに、戦いごっこもしなくなりましたし、手を出すこともなくなりましたので、相手を泣かせてしまうということも、今の時期だけのように思いますよ。
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