嫌い・つまずきを飛び越える! ニガテ早期解消のワザ
勉強のニガテはこうしてつくられる!
(図説)
1 “ニガテ”意識の芽生え
授業や問題の内容を「ちょっと難しいな」と感じる
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2 自信の低下
否定的なことを言われたり、他の子供と比較されたりして自信を失う
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3 やる気の低下
理解のためのくり返し練習に、モチベーションがダウンする
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4 “ニガテ”意識の確立
「わからないし好きじゃない」という明確な自覚ができる
4年生は、少しのつまずきから苦手意識が根づきがちな時期
4年生の秋以降、学習で「難しい」と感じる内容が増えてきます。3年生までの学習内容を忘れてしまっている場合があったり、より複雑で抽象的な4年生の内容を学習する中で、理解や技能の習得が難しかったりすることがあるようです。
一方、自分を客観視できるようになる時期でもあります。そのため、つまずきを放置すると、「自分は○○が苦手」という意識が根づいてしまうことも。4年生では、苦手を芽のうちに摘んでおくことが大切です。
次から、苦手の4つの段階ごとに、おうちのかたのサポートのワザをご紹介していきます。
1 “ニガテ”意識の芽生えを解消するワザ
——先生に質問し、聞いたことを教えてくれるよう約束する
学習内容を人に説明すると、内容が整理でき、理解が進みます。わからない問題は先生に質問するよう提案し、「あとで私にも教えてね」とお願いしてみましょう。
また、普段から「今日はどんなことを習ったの?」と聞くのもおすすめ。お子さまの説明があいまいなときは、「理解不足かも?」と、つまずきの発見にもつながります。
2 自信の低下を解消するワザ
——「あなたならきっとできる」という信頼を伝え、具体的な対策を提案する
「難しそう」と思うとまちがえるなど、学習の成果は、気持ちに大きく左右されます。さらに否定的な声かけをしてしまうと、ますます自信を失い悪循環に。
折にふれ「あなたならできる」という信頼を、言葉で伝えましょう。そのうえでつまずいたときは、「問題文を二度読み返す」「ポイントに印をつける」など、具体的な対策を提案すれば、自信を取り戻せるはずです。
3 やる気の低下を解消するワザ
——「少しがんばればできそう」と思えるまでハードルを下げる
くり返しの学習にやる気が出ないときは、「どれくらいならできそう?」と、話し合いで量と内容を決めましょう。この際、「少しがんばればできそう」くらいのハードルにするのが、やろうという気にさせるコツ。
また、問題をクイズにするなど、ゲーム化しておもしろくするのも、くり返し学習に取り組むためのコツです。
4 “ニガテ”意識の確立を解消するワザ
——お子さまを信じ、「いつかできる」というメッセージを送る
おうちのかたが不安な顔をしたり、あたふたと対策を立てようとしたりすると、お子さまはその教科や単元をますます苦手に感じてしまいがち。
対策を考える前に、まずは「大丈夫、いつかきっとできるようになるから」とお子さまが自信を取り戻せる声かけをお願いします。今わからないことでも、あるとき、急にわかるようになることもあります。
教科別 ニガテ解消のワザ Q&A
「具体的に、こんなところでつまずいたときはどうするの?」というおうちのかたのお悩みについて、4教科別にアドバイスをいただきました。
国語
Q. 漢字や熟語は、習ったときは書けるのですが、すぐに忘れてしまいます。
A. 普段の会話で意識して熟語を使い、定着させましょう。
4 年生頃から、生活の中では見慣れない音読みの漢字や熟語が増えてきて、それが覚えられない一因に。多少強引でも、普段の会話で音読みの熟語や難しい言葉を使い、お子さまの耳を慣れさせましょう。
算数
Q. 計算が遅く、算数を苦手と思い込んでしまっているようです。
A. 「やればいいことがある」という実体験を積ませましょう。
「計算練習をしたらいいことがあった」と実感できる機会をつくりましょう。具体的には、1日5分、易しめの計算練習をし、少しできたらほめ、「その調子!」と前向きな声かけをくり返すことなどです。
理科
Q. 理科の実験が苦手です。家庭でどうサポートすればよいですか。
A. 料理のお手伝いを通して理科的な現象を楽しませましょう。
料理は理科の実験につながる体験の宝庫。「塩水を煮詰めると塩が残る、砂糖を煮詰めると焦げる」など、科学的な発見や驚きにたくさん出合えます。一緒に料理をし、「なんでだろうね」と楽しく会話をしてください。
社会
Q. 社会の資料を読み取る力が足りません。どうすれば伸ばせるでしょうか。
A. 身近なものからデータをとり、グラフ化してみましょう。
できるだけデータにふれることが、資料を読み取る力をつける近道。例えば、家族の身長や体重をグラフにして比べたり、家から駅や学校までの距離を調べて表にしたりなどしてみましょう。
編集室より
4年生は自分一人でできることも増えてきますが、苦手の解消には、おうちのかたの支えが大切です。
お子さまが前向きになれるような声かけを、心がけてみてください。