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総合監修:二瓶 健次 先生
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生活・健康・安全アドバイス - 健康管理
予防接種1歳
寄せられたご相談
授乳中の母親自身が、MRやおたふく風邪などの予防接種を受けることの、赤ちゃんへの影響を教えてください。
満1歳の子どもがMR未接種なのですが、母親(私自身)も麻疹(ましん)とおたふくの抗体検査(EIA法)で抗体がないため、予防接種をしようと思っています。
先に母親がワクチン接種をすると、母乳を飲んでいる赤ちゃんに麻疹がうつったりするのでしょうか? この場合は、先に赤ちゃんにMRを接種するべきなのでしょうか? おたふくの接種も同様に悩んでいます。
それとも授乳中の母親は、麻疹とおたふくの予防接種は控えた方がよいのでしょうか? 次の子の妊娠も希望しているので、早いうちに私自身の接種を終えてしまいたいので、授乳中の赤ちゃんへの影響を教えてください。
先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生
まず1歳になられたお子さんにMRワクチンを接種されてはいかがでしょうか。
授乳中に風疹、麻疹などのワクチンを母親に接種した場合、これらは生ワクチンですので、わずかの感染性の低いウイルスが赤ちゃんに移行する可能性はあります。しかし、症状が現れることはなく、抗体が出現してもすぐに消えてしまいますので、1歳を過ぎてからのMR接種にも影響はありません。
妊娠初期(14週以前)に生ワクチン(風疹など)の接種は控えた方がよいとされていますので、お母さんが接種する場合は時期を選んで接種してください。
1歳から2歳の間にMRワクチンの1回目の接種がなされます。子どもの方が麻疹にかかる危険性が高く合併症も多いため、まずお子さんのMRワクチン接種をおすすめします。妊娠を予定されるかたは、1ヵ月前くらいまでにMRを済ませるようにしましょう。