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総合監修:二瓶 健次 先生
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生活・健康・安全アドバイス - 健康管理
しもやけの予防法や治療法、体質改善法などを教えてください。
毎年寒い季節になると、足にしもやけがたくさんできます。循環が悪いようで、顔は赤いのに足はいつも冷たい状態です。
予防法や治療法、体質改善法はあるのでしょうか。
しもやけは、手足など体の末梢(まっしょう)の血行が悪くなるとできます。ビタミンEを多くとり、お風呂で冷水と温水に交互につけたり、軟膏(なんこう)をつけてマッサージをするなど予防を心がけましょう。
しもやけは、寒い季節になり1日の気温差が10℃以上になると、手や足の指、耳たぶなどの体の末梢にあたる部位の血液の循環が悪くなるために発症します。皮膚組織に十分な酸素や栄養が届かなくなると、炎症を起こして赤くはれ、ひどい場合は壊死(えし)となり、崩れて潰瘍(かいよう)になることもあります。
特別に寒い環境であれば誰でもなりますが、同じ環境でもなりやすい人となりにくい人があり、体質が影響します。遺伝的に末梢の循環が悪くなりやすい傾向も関係あり、ご両親のどちらかが小さいころにしもやけで悩まされたご経験があると、お子さんもなりやすいということも多いようです。
予防法は、手足が冷えすぎないように、外出するときや、家の中でも朝や夜の冷えるときなどは、温かい靴下、手袋、帽子などでしっかり防寒することです。
ただし、靴下は長くはいていて蒸れると、湿気を帯びて、気化熱で体温を奪われ、かえって冷えることになりますので、湿ってきたら取り替えてください。
食事ではビタミンEを多く含む食品、胚芽米(はいがまい)、麦の胚芽、卵黄、牛乳や乳製品をきちんと食べることです。
偏食で卵や肉類、牛乳をほとんどとらない子どもには、しもやけの子が多いようです。
食物アレルギーなどで、どうしても食べられない場合は、ビタミンEの薬や栄養剤を飲むことも有効です。ビタミンE剤を服用するときは、量が大切なので、最初は医師に処方してもらう方がいいでしょう。
また、昔からよく行われている予防法に、入浴の際に、ふたつの洗面器に冷水と温水を入れておき、10〜20秒ずつ交互に手や足をつける方法を5、6回繰り返すというのがあります。
血管を広げたり、狭めたりするのは、自律神経という自分の意思とはかかわりなく勝手に働く神経で調節しているので、こうすることによって自律神経の調節力が鍛えられ、長期間続ければ、少しは体質改善につながります。
さらに、入浴後などに血液の循環をよくする作用のあるヒルドイドソフト軟膏やユベラ軟膏などを手足に塗りながら、軽くマッサージすることもおすすめです。
もし、少し赤くなってしもやけができ始めたら、すぐに対処すれば早期に治ることもあります。