子どもと一緒に過ごす部屋でクーラーを使うとき、どんなことに気をつけたらいいですか。

最近の夏は、地球温暖化の影響もあるのか、異常な暑さですね。熱中症に注意し暑い夏を乗り切るのにクーラーは欠かせませんが、それだけに頼るのではなく扇風機や自然の風を利用したり、打ち水（道や庭先に水をまく）やグリーンカーテン（つる植物等を窓を覆うように繁茂させる）で外気温を少しでも下げる工夫をすることも大切です。
本来人間の体は、暑さ寒さを感知して、体温を自動的に調節する力をもっています。
しかし、小さい子どもはまだ自律神経の働きが大人ほど整っておらず、さまざまな影響を受けやすいのです。そのため大人の感覚で室内をクーラーで冷やしすぎてしまうと、子どもの体には大人よりずっと大きな負担がかかります。

クーラーが効いた部屋に入った瞬間は涼しくて気持ちよく感じても、次第にその温度に体が慣れて、「もっと涼しくしたい」と思ったことはないですか？こうしたことが続くと、体は急激な温度変化を何度も味わうことになり、負担が大きくなってしまうのです。
クーラーを使用する場合は、室温27～28度、湿度50～60％が目安です。

東洋医学では、体を冷やすのはよくないこととされています。
暑い日は、お子さんも冷たいジュースやアイスクリームなどをほしがりますね。でも、冷たいものを食べたいだけ食べて体が冷えきってしまうと、だるく感じたり、元気が出なくなります。これは、自律神経のバランスが崩れて起こることで、消化能力も落ちてしまいます。

以上のことを参考に、「体の冷やしすぎ」に気をつけながら、クーラーをじょうずに使って暑い夏を乗りきりましょう。