子どもが幼稚園の先生と合わない…そんな時どうする?

幼稚園に通うようになると、さまざまな原因でお子さまが幼稚園に行くのを嫌がることがあります。その原因のなかには、先生が苦手ということもあるでしょう。
幼稚園の先生と仲良くできるのかどうかということはお子さまの1年を左右する大切なことでもあります。
もしも、お子さまが幼稚園の先生と仲良くできそうになかったら、保護者は何をすればよいのでしょうか。そこで今回は、お子さまが幼稚園の先生を苦手に思ってしまう原因や対処法をご紹介します。

幼稚園の先生が苦手になることでお子さまに見られる変化

幼稚園に行くようになると、お子さまの楽しそうにしている姿を見ることもあるでしょうし、時には「幼稚園に行きたくない」と言うことや帰ってきたら元気がなかった、ということもあるでしょう。朝、元気がなかったり、「おなかが痛い」と言って幼稚園を休もうとしたりすることもあるかもしれません。原因はさまざまありますが、幼稚園の先生が苦手なことも原因のひとつとして挙げられます。

お子さまが、「幼稚園の先生が怖い」とはっきり言ってくれる場合は原因がわかりやすいのですが、幼稚園に行きたがらない、元気がないだけでは本当の理由はわかりません。保護者はお子さまの変化を敏感に感じ取り、本当の理由を知ることが必要です。
まずは叱ったりするのではなく、じっくりとお子さまの話を聞いてあげること、また、幼稚園でどんなことがあったのか、家庭外でのお子さまの様子を知るために、幼稚園の連絡帳を上手に活用していくことも大切です。連絡帳では、「園からお家に帰ってくると元気がないのですが、園ではどのように過ごしていますか?」「登園の時間になると、行きたくないと言うときがたまにあるのですが、お友達とは仲良くできていますか?」など、具体的にお子さまの様子を書くことが大切です。

なぜお子さまは「苦手」と感じるのか

お子さまが先生を苦手だと感じる理由はいくつか挙げられます。

◆家族以外の人に叱られてびっくりしている
お子さまのなかには、今まで家族以外の人に怒られた経験がないという子もいることでしょう。そんなお子さまは幼稚園の先生に叱られるという経験をすることでびっくりしてしまう可能性があります。

◆家庭では許されていることに対して叱られてしまい、戸惑っている
家庭では叱られないことでも幼稚園で叱られ、どうしていいのかわからなくなっている場合もあるかもしれません。家庭と幼稚園とのギャップに驚いており、受け入れられないというお子さまもいるでしょう。

◆先生のお子さまに対する関わり方
担任の先生が新人のかたで、まだ園児への接し方に慣れていない場合やお子さまの性格を理解しきれていない場合に、お子さまが困っている場面に気づけないということがあります。また、お子さまへの関わりかたに迷いがある場合やお子さまのさまざまなタイミングや援助の仕方がずれているということもあるかもしれません。

どうすればいいの?

では、保護者という立場でお子さまが先生のことが苦手と感じているとわかった場合、どうしてあげたらよいのでしょうか?

◆まずは、先生に直接相談してみる
最初は、先生に直接電話や連絡帳で相談してみることが大切です。電話が難しい場合は、ネットワークがあればメールなどでの連絡でもよいでしょう。その際、「うちの子が幼稚園を嫌がっているんですけど!」というようなクレームと受け取られる言い方は避け、「何か気づいたことがあれば教えていただけないですか?」という気持ちで話すよう心がけましょう。

また、お子さまの性格や苦手な部分などは、事前に連絡帳にて先生に伝えておくことも重要です。伝えておくことで先生がそのことに配慮するようになります。例えば、人見知りが激しいお子さまの場合、なかなか周りの環境や先生に馴染めないこともあるでしょう。そのようなときに、人見知りが激しいことを事前に伝えておけば、先生からお子さまへのコミュニケーションの取り方に配慮してくれます。このことが、先生に対しての苦手意識を作らないことへの対策のひとつになるでしょう。

◆幼稚園のルールをお子さまに教えてあげるのも大事
保護者は、幼稚園でいけないと言われたことに関して、なぜいけないのかを理解し、きちんと理由をお子さまに説明してあげることが大切です。集団行動を必要とする幼稚園では、集団ならではのルールもありますので、そのことをふまえ、話してあげることが必要になります。
この時、叱らずに優しく教えてあげることがよいでしょう。そうすることで、一度注意された記憶があるため、幼稚園で先生に注意されてもお子さまがびっくりしなくて済みます。

気をつけたいこと

◆先生批判のようにママ友に話さないようにする
ウワサというのは、尾ひれがついて話が大きくなってしまうものです。どんなに親しくしていても、先生とお子さまが合わないことをママ友に話してしまわないように注意しましょう。
先生を批判するつもりはなかったとしても、誰かに話してしまった時点で、先生批判と捉えられてしまう場合もあります。そうなってしまっては、お子さまだけでなく保護者と先生の関係性にもヒビが入ってしまうかもしれません。誰かに相談する場合は、信頼できる先生や友だちなどにする方がよいでしょう。

◆お子さまには先生を悪く言わないようにする
たとえ先生に非があると感じても、お子さまには先生のことを悪く言わないよう気をつけることも大切です。
保護者が先生に非があると思っていることがお子さまに伝わってしまえば、お子さまは、ますます先生が苦手になってしまいます。これでは、解決できることも解決できなくなってしまうので、グッとこらえて、お子さまの前では先生のことを悪く言わないようにしましょう。

◆うまく乗り切る方法を教えるいい機会だと割り切る
「先生のことが嫌い」などとお子さまが言うようなときは、うまく乗り切る方法をお子さまに教えていくいい機会と捉えるようにするのもひとつの考えです。
この際、無理に先生とお子さまを関わらせるのではなく、保護者が先生と相談しながら しっかりとコミュニケーションをとり連携していくことでよい方向へ導けるようにすることが大切です。
幼稚園の先生だけで不安な場合は、その他の先生にも相談して、お子さまの様子を見ながら対応していきましょう。

保護者が正しい判断で導いて

お子さまが先生のことを苦手になってしまう前に保護者ができることは、お子さまの苦手なことや、コミュニケーションをとるなかで気をつけて欲しいことなどの事前情報をしっかりと伝えておくことです。

それでも苦手になってしまい、幼稚園に行きたがらなくなった場合は、先生に相談し、苦手な理由は一体何なのかを知るようにしましょう。そのうえで、お子さまに対して保護者自身や先生ができることをしてあげて、苦手意識を徐々に取り除いていくことが大切です。また、お子さま自身にも、先生のどんなところが苦手なのかを確認し、そのなかで先生とどんな風に関わるとよいかを教えてあげましょう。保護者が正しい判断をすることも大切です。

プロフィール

監修:市川由美子

保育士として15年以上にわたり、福祉施設、託児所、保育園などさまざまな場面での保育業務に携わる。
食育実践プランナー資格も有している。

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