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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 下痢・嘔吐
胃腸風邪で嘔吐(おうと)と下痢があり、ミルクの濃度と量を控えるようにと言われました。嘔吐は治まりましたが下痢が続いています。以前と同じ量のミルクを飲ませてもいいでしょうか。
先週、嘔吐(おうと)と下痢があり病院にいき胃腸風邪ではないかということで、ミルクの濃度と量を控えるよう言われました。
嘔吐は治まったのですが、下痢が続いています。2日に一度、ビシャビシャのうんちが出ます。もともと緩めのうんちをする子なのですが、以前と同じ量だけミルクを飲ませてよいものか困っています。
おなかが弱い子用のミルクに変える場合、先生に診てもらってから変えるべきでしょうか?
以前からやわらかいうんちのようですが、体重が順調に増えているようであれば、もとの同じ量のミルクでよいでしょう。特殊なミルクに変えるときは小児科の医師と相談してください。
嘔吐と下痢で、おなかにくる風邪と言われたようですね。
最近はノロウイルスによる嘔吐、下痢が有名ですが、ノロウイルスでなくても、風邪のウイルスでも嘔吐や下痢などの消化器症状が出る場合があります。
嘔吐や下痢があるときは、ふだん飲んでいるミルクの量を少なくしたり、薄いミルクにする必要があります(ただし、嘔吐が続くようであれば、おなかを休める必要があり、口からの水分摂取は中止して点滴療法になります)。嘔吐がなくなれば量を増やしていきます。そして下痢が治まってくれば次第にミルクも普通の濃度に戻していきます。
ご相談のお子さんは、嘔吐がなくなったけれど、やわらかいうんちが続いているようですね。
しかし、2日に一度のようですし、水のようなうんちでなく泥状のようですので、そろそろミルクの濃度を元に戻してもよいようです。
風邪などによる腸炎のあとに、乳糖を分解する酵素の働きが悪くなって、ミルクや牛乳で下痢をすることがあります(二次性乳糖不耐症)。このような場合、特別なミルクにかえることがあります。
元々やわらかいうんちをするようですが、これまでの体重の増加が順調であれば、栄養は吸収されていますので、特別なミルクに変える必要はないと思われます。 体重の増えがよくないようであれば、小児科の医師に相談をしてください。