子どものスマホ利用を考える 小学生はまずタブレットで練習を

 スマホ利用者は年々低年齢化していて、中学生の所持率は全国で47.4%(*1)! お子さまが今はまだ小学生でも、中学生になったら持たせることになるかも。とはいえ、いきなり持たせるのは不安ですよね。小学校のうちからスマホを安全に使えるように練習させておくことをおすすめします。どんな練習をさせればよいのでしょうか?

「できるだけ危険から遠ざけておきたい」という気持ちが逆効果になることも

 最近のニュースは、スマートフォンや、スマートフォンを使ってのSNSの利用などによるトラブルにあふれています。「スマホを触らせなければ安心」と考えがちですが、すでに多くの子どもたちがスマホを持ち、利用しています。子どもにとっては憧れの存在であり、高度な機能を持つおもちゃでもあるスマホ。すでにスマホを持っている周囲の友だちと同じことをしたいと考えて当然です。

「持たせない」と決めた場合には、保護者としてなぜそう考えたのかきちんと理由を話し、子ども自身も納得した上で話をすすめましょう。ただ危ないからだめというだけでは説得力がありません。納得いかないままスマホを禁じていると、子どもも強く反発してしまいます。また、お友だちのスマホを安易に借りることで、別のトラブルに巻き込まれてしまう可能性も。

しかし、ある年齢に達したからといって、子どもに突然スマホを与えてしまうと、突然の新しい世界に引き込まれ、スマホに夢中になってしまうことも考えられます。事前に少し免疫をつけてあげられるといいかもしれませんね。

スマートフォンの練習、どんなことをさせればいい? 

 行動範囲が広がる中学生になる前に、小学生のうちからスマホを使う練習をさせておくと、禁止されていたことに対する反抗や反動も少なく、ある程度理解できた状態で人々とのやりとりを始めることができます。とはいっても、小学生の子どものためにスマートフォンを購入し、新たに携帯電話会社と契約をする必要はありません。

利用するのはタブレットや契約を解除してしまった古いスマホなど、通信機能を持たない端末です。ご自宅に無線LANやWi-Fi環境があれば、どんなにタブレットやスマホを利用しても新たな月々の支払いは発生しません。(*2)

まずは、ご家族、あるいは親族だけで連絡ができるよう、無料メールや連絡アプリなどをダウンロードしてみてください。また、子どもが勝手にアプリをダウンロードできないよう、ある程度複雑なパスワードをかけておく必要もあります。ダウンロードサイトではセキュリティレベルを高めにし、有害なアプリや広告が入らないよう制限しましょう。その他、フィルタリングアプリなども利用すると安心ですね。

このように、家族・親族との間でネットを利用したコミュニケーションに慣れておけば、いきなりスマホを手にして混乱することも少ないはず。流行にのることだけがすべてではありませんが、あまりにも子どもの好奇心をそぐようなことや制限だらけの窮屈な思いをさせてしてしまうのはおすすめできません。時代の変化、周囲の状況を考え、保護者として可能な限り柔軟な対応をしていけるといいですよね。

*1 内閣府 平成25年度青少年のインターネット利用環境実態調査報告書 第II部 調査の結果 第1章 青少年調査の結果 第1節 携帯電話の利用状況から
http://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/h25/net-jittai/html/2-1-1.html

*2 ポケットルーターなどの場合は、使用データ量に制限がある場合があるため、ご確認ください

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