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総合監修:二瓶 健次 先生
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体の部位アドバイス - 目に関すること
最近一緒に寝転んで本を読んであげることが多くなりましたが、赤ちゃんも寝転んで本やテレビを見ると、乱視になったり目が悪くなるのでしょうか?
最近一緒に寝転んでよく本を読んであげたりすることが多くなりましたが、赤ちゃんも寝転んで本やテレビを見たりすると乱視になったり目が悪くなったりするのでしょうか。
目を悪くしないようにするには何に気をつければよいか教えてください。
赤ちゃんが寝転んで本やテレビを見たりすると乱視になったり目が悪くなったりするかどうか、正確にはわかっていません。しかし生後2〜3ヵ月から2歳ごろまでは、目から入る刺激に対する感受性が非常に強いので、十分な注意が必要です。
赤ちゃんが寝転んで本やテレビを見たりすると乱視になったり目が悪くなるかどうか、正確にはわかっていません。しかし、長時間、薄暗いところで不鮮明なものを見せていたり、片目でしか見えないような態勢でものを見せていたりすれば、視力の発達が阻害されて、いわゆる弱視を引き起こすかもしれません。
一般に、赤ちゃんがものをじっと見つめるようになる生後2〜3ヵ月から2歳ごろまでの期間は、視力が著しく発達する時期で、目から入る刺激に対する感受性が非常に強いので、十分な注意が必要です。
赤ちゃんの視力が正常に発達するためには、左右眼の網膜の中心部に鮮明な像が同時に映っていなければいけません。正常な刺激が妨げられると弱視となりますが、特に片目だけ刺激が遮断されると重篤な弱視を引き起こします。ですから、例えば片目だけ眼帯をしたりすると、たとえ1日でも取り返しのつかない弱視を起こすことがあるので注意してください。
赤ちゃんの目は普通は軽度の遠視ですが、成長して近視や乱視になるのは眼球のかたちの変化のためで、身長と同じように、生まれもった素因によることがほとんどです。
屈折異常(近視、遠視、乱視)があっても、眼鏡をかければ正常の視力が出る場合には弱視ではありません。屈折異常そのものを予防することはできませんが、赤ちゃんが両目でものをよく見ているかどうか、片目ずつ手で隠しても見ているかどうか、ふだんからよく観察して、異変があったら早めに眼科を受診してください。
目の疾患だけではなく、高度の屈折異常も弱視の原因になることがあるため、早期発見が大切です。