毎日目をこすっていて気になります。

10ヵ月で毎日このように頻繁に目をこするのには、何か原因があるはずです。
この年齢によく見られる眼疾患として、睫毛内反（さかさまつげ）、結膜炎、角膜炎、鼻涙管閉塞（びるいかんへいそく）などが挙げられます。

痛みや異物感、めやに、涙、まぶしさなどが刺激となって目をこするのですが、強くこすることがくせになると、角膜（黒目）に深い傷がついたり細菌が感染したり、さまざまな眼疾患を引き起こして弱視になることがあります。
さらに年長になっても目をこすったり押したりしていると、力も強くなるので網膜剥離（もうまくはくり）を引き起こすことがあり危険です。
一度早めに眼科を受診して原因を調べ、適切な治療を受けることが大切です。ときには先天緑内障や虹彩炎（こうさいえん）など眼内の重症疾患がひそんでいることがありますので油断はできません。
特に乳幼児の場合には、角膜炎、緑内障など重症疾患の発見が遅れると、たとえ疾患そのものが治っても重度の弱視となって、眼鏡をかけても視力が出なくなります。このことをいつも忘れずに、お子さんの小さな目の異変や症状にも注意を向けてあげてください。