テレビなどを顔をくっつけるほど近くで見ています。視力が悪くならないか心配です。目が悪くなるのはいつごろからですか？

赤ちゃんは視力が未発達のため物に近づいて見ることが多いですが、極端に顔をくっつけて見ている場合には、眼の病気や屈折異常がないかどうか、眼科に早めに受診してください。
生まれたての赤ちゃんの視力は0.02程度、ぼんやりとしか見えていません。
生後3歳までの間に急速に視力が発達しますが、この間は特に視覚刺激に対する感受性の高い期間のため、眼の病気や強い屈折異常（遠視や乱視）が起こると視力が正常に伸びず、重症の弱視になってしまいます。
弱視とは、眼鏡やコンタクトレンズをつけても視力が出ない状態です。原因、起こった時期によって程度の差はありますが、弱視を放置したまま年長児になってしまうと治りません。できるだけ早く原因を見つけて治療することがとても大切です。

お子さんは現在10ヵ月ということですが、普通は1歳でやっと0.1程度の視力となりますので、体の発達がよいお子さんでは、興味があるものに近づいてよく見ようとすることはしばしばあります。
しかし、極端に顔をくっつけて見ているとなると、テレビに近づきすぎて目や視力が悪くならないか、というよりも、視力が普通より悪いので極端に近づかないと見えないのではないかと心配です。
このような症状が続くようであれば、原因として眼の重大な病気や屈折異常がないかどうか、どうぞ早めに眼科を受診して調べてもらってください。