-
総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 体の発達(寝返り〜歩くこと)
X脚のようで、たまに平坦(へいたん)な道で転んだりします。スイミングでバタ足のときにもひざが曲がりすぎるようです。今後支障が出てくるのでしょうか。
どうやらX脚のようです。最近までは気がつかなかったのですが、たまに平坦(へいたん)な道で転んだりします。また、スイミングをしているのですが、バタ足をするときにひざが曲がりすぎるようです。
今後成長をしていくうえで、支障が出てくるのか、また、早めに治療をする方がよいのでしょうか。その場合はどのような場所へ行けばよろしいのでしょうか? 家庭でできる治療法などはありますか?
通常でもこの時期はX脚の傾向があります。そのまま経過を見てよいでしょう。
O脚は両足を伸ばしたときにひざにすき間ができる状態で、X脚は両足を伸ばしたときに両ひざがついて床につけた足が左右に開く状態のことを言います。
一般的に赤ちゃんはO脚で2歳ごろから逆にX脚になっていきます。
通常6歳ころまでに消失していきます。もちろん、その年齢を過ぎても多かれ少なかれ人はO脚、X脚の傾向は残るもので、2本の竹棒のようなすらっとした足をもつ人はまれです。
ご相談のお子さんも2歳11ヵ月ですので、年齢的にもX脚の時期ですので経過を見てよいと思われます。
通常の生活で特に気をつけなければならないこともありません。水泳も足の筋肉を鍛えるのにもよいと思われます。転びやすいというのは両ひざがぶつかって転ぶのかもしれませんが、この時期の走り方が未熟なためかもしれません。泳ぐときのバタ足がへただということですが、X脚のために両ひざが少し外側に向いているためにバタ足の効果が出ていないのかもしれません。しかし、この年齢のお子さんはX脚に関わらずバタ足はじょうずではありません。一概にX脚のためとも思われません。
しかし、X脚の中にも、正常を越している場合もあり、この場合は矯正のための靴を履いたりすることもありますので、ほかのお子さんと比べてX脚が強いと考えられるようであれば、整形外科を受診して相談してみてください。