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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 体の発達(寝返り〜歩くこと)
歩くこと1歳9ヵ月
寄せられたご相談
歩くときや走るときに、必ず右前方に向かう傾向があります。
走るとき、必ず右前方に向かう傾向があります。歩くときも真っすぐには歩けず、やはり右寄りになってしまいます。このころの子どもは、みんなそんなものなのでしょうか?
先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生
次第に目立たなくなると思われますが、一度小児神経の医師に診てもらっておくのがよいでしょう。
1歳9ヵ月ですので、やっと走り始めたころで、まだ走り方もじょうずではないと思われます。したがって利き足など、どちらかの足に強く力が入ってしまって反対の方に傾くことがあります。このような場合は、成長するにつれてバランスがとれるようになり目立たなくなります。
しかし、どちらかの四肢の筋肉の緊張に左右差があったり、どちらかの足の筋肉の力が弱いような場合、足首や股(また)の関節のどちらかが少しかたいような場合、どちらかの足に内反足や外反足があるような場合、足の長さに微妙に左右差があるような場合には、歩いたり、走ったりすると、どちらかに傾く傾向が見られます。
片足立ちをしたときに、どちらかの足の方がへただとか、まっすぐに立っていてどちらかに傾くとか、しゃがんだときに足の裏のどちらかが浮いていて、どちらかがついているとか、走るときにどちらかのかかとが浮いているとか、膝(ひざ)関節が曲がっているとか、腕の振り方に左右差があるか、 などをよく見てみてください。
このお子さんの場合は心配なさそうですが、2歳を過ぎてもその傾向が強いようであれば、何か原因があるかどうかを調べるために、一度小児神経科の医師に診てもらってもらうのがよいかもしれません。