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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
体の部位アドバイス - 体の発達(寝返り〜歩くこと)
足1歳10ヵ月
寄せられたご相談
足に力を入れて立ったり、走ったりするときに両足の親指が内側に90度近く曲がります。
つかまり立ちをしてから気づいたのですが、足に力を入れて立ったり、走ったりするときに特に両足の親指が、内側に90度近く曲がります。
生まれたときは、股関節(こかんせつ)がかたいと言われましたが、1ヵ月健診と6ヵ月健診では、問題ないとのことでした。10ヵ月健診と1歳6ヵ月健診のときに今回の親指の反り具合が気になったので、尋ねたのですが、問題はないが気になるようなら整形に診てもらってはどうですかという感じでした。
ほかの子より転びやすい感じもしますし、もし受診するなら小児整形などに行った方がいいのでしょうか? そのような疾患はあるのですか?
先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生
ご相談からは十分判断はできませんが、内反足(ないはんそく)の可能性もありますので、一度小児神経、小児整形外科などを受診してみるとよいと思います。
内反足というのは、立った姿勢のときや歩いたりするときに、足首の関節を内側に曲げる状態のことを言います。
内側に曲げるために足の親指が内側に向き、程度が強くなると、足の親指側を床につけて歩くようになります。
転びやすいということですが、足首の内反のためかもしれません。足の筋肉の緊張が弱い場合、逆に筋肉の緊張が強い場合にもこのようなことが起こります。
この場合は足首を支える筋肉の緊張のバランスがうまくいかないために足首が内側に向いたり(内反足)、外側に向いたり(外反足)しますが、赤ちゃんの場合は通常でもそのような状態があります。
もう少し様子を見てよいと思いますが、ご相談内容からでは判断がつきかねます。
親指が90度内側に曲がっているということですので、一度小児整形を受診された方がよいかもしれません。