カテゴリ

わがまま

人に譲れない子に、こんなふうに働きかけました

自主サークルなどいろいろな集団に参加し体験することで、譲る・譲られることの大切さを覚えさせました。

I.Eさん Mちゃん (体験談当時の年齢:1歳6ヵ月頃〜1歳9ヵ月頃 女 第1子)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

小さい子ではよくあることのようですが、とにかく、人が遊んでいるものをすぐに欲しがって取りに行き、それが取れないと泣きわめくということがよくありました。人のおもちゃや、みんなのおもちゃということがわからなかったようです。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

いろいろな面でなんでも遅い子で、言って聞かせても話を理解していないようだったので、とにかくいろんな集団の中へ連れて行きました。自主サークルに入ったり、近くの保育園で園庭を開放してくれるときに連れて行ったり、近所の子どもと遊ばせたりしました。いろいろな集団に連れて行くと、自分も同じようにおもちゃを取られることを経験することができ、そんなときには「みんなのおもちゃよ、順番ね」と言って譲らせたり、逆に譲ってもらったりするとうれしいのだ、ということを覚えさせました。「もまれるのは大切よ」と言って、自分の子どもも集団社会に慣れさせようと頑張っている方とも出会えて、存分にもまれることを経験でき、その中でだんだんと人に譲ることを覚えていったようです。自分よりも年下の、よちよち赤ちゃんと接するのもいいことだと思いました。友人の家に、赤ちゃんを見に行ったとき、教えもしないのに赤ちゃんは優しくしてあげなければいけないんだということを考えたようです。いろんなものを「どうぞ」としていました。もちろん、赤ちゃんにあげてはいけないものを「どうぞ」としてしまうこともあるので、親もしっかり見ていないといけませんが。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

いろいろなところに連れて行ったおかげで、たくさんのことを覚えることができたようです。お片づけをすることや、行ってはいけないところがあること、それまで嫌がっていた帽子をかぶること・・・。また、自由に遊べる空間が増えたことで、ストレスを発散できるようで、遊ぶときは遊ぶ、食べるときは食べる、と生活にメリハリができたように思います。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

親のフォローはすごく大切だと思います。「ごめんね、まだ上手に“どうぞ”ができなくて」と言ったり、「○○ちゃんの大切なおもちゃを貸してくれてありがとう。」と言ったりすることで、その子のママも気持ちよく接してくれます。私は初め「自分のしつけが悪いからこうなのかしら?」と悩んだこともありました。でもそんなことにめげずに、いろんなことを経験させる中で子ども自身が自然と身につけていくように思います。私が会った人のように、「けんかをしながら成長していくのよ」と言ってくれるぐらい、気さくにつきあえるママ友達と出会えるといいなと思います。
体験談内検索