「できたよ!マット運動」 第1回 「準備運動」

マット運動は苦手……というお子さんは多いのではないでしょうか。でも、コツさえつかんでしまえば、あとはあっけないほど簡単にできてしまうものでもあります。ここではそのコツをつかみやすくする、ちょっとした工夫を伝授します。身体のすべてを使うマット運動は、あらゆるスポーツの基本。身体の柔軟性と筋力が高まり、自然に運動能力の向上につながっていきますから、ぜひ尻込みをせずに、挑んでほしいと思います。

湘南とびうお体操クラブ代表で、運動の苦手な子から体操選手まで、幅広く指導を行っている武田晴信先生に、マット運動がうまくできるようになるコツと、その練習方法について伺いました。前転・後転・開脚前転・側転までを、全5回シリーズでお伝えします。各回に対応した、詳細な解説つきの動画もありますから、ぜひ、併せてご覧ください。

<できたよ!マット運動「第1回『準備運動』」(動画)>



「準備運動」

家で布団や座布団をマットに見立てて、親子で楽しみながら練習を始めましょう。第1回は、トレーニングを始めるうえで大切な準備運動。けがを予防するために必要、というだけでなく、ここで紹介する動作は「第2回」以降で紹介する実際の技を上手に行うコツをつかむものでもあるので、十分に時間をかけましょう。



「左右開脚」…開脚前転や側転に役立つ!

体操ずわりの状態から左右に脚を伸ばして開きます。このとき注意したいのは膝(ひざ)の向き。前を向いてしまいがちなのですが、まっすぐ天井を向くようにします。そのとき、膝が曲がらないようにするのが理想ですが、最初は無理をしない範囲で構いません。

次に、上体を少しずつ前に傾けてストレッチします。このとき、おへそを前に出すような意識で行うとよいでしょう。背中が丸まってしまうのを防ぎ、ストレッチ効果が上がります。



「エビのポーズ」…前転や後転に役立つ!

体操ずわりの姿勢のまま、寝ころびながら後ろに体を投げ出し、両足を体操ずわりのときとは反対の床に着けます。背中を十分に丸めないと足が床に届かないこのポーズは、前転や後転で上手く背中を丸めて回転することにつながります。はじめのうちは、足が床に届かなくても構いません。脚をなるべく遠くまで伸ばすようにします。手で腰を支えても構いません。慣れてきたら、できる人は、すね全体を床まで着けてみましょう。

マット運動では、ふだん動かさない筋肉をたくさん使います。急な運動は筋肉を痛めますので、この「エビのポーズ」で、たっぷり時間をかけてストレッチを行いましょう。



「腹筋運動」…前転に役立つ!

今度は腹筋です。寝ころんで、曲げた腕を胸の前で交差し、脚は、足の裏が床に着くまで膝を曲げた状態でスタートします。おうちのかたは両脚のふくらはぎを持って支えます。前転と腹筋は結びつかなかった、という人も多いことでしょう。腹筋を鍛えると、前転のときに楽に起き上がれるようになるというメリットがあるのです。

第2回」では前転を行います。


プロフィール


武田晴信

湘南とびうお体操クラブ代表。湘南とびうお体操クラブは、競技用の床を一面に設置した体操専用体育館を拠点とする、日本でも数少ない体操クラブです。 ここで武田先生は、運動の苦手な子から体操選手まで、幅広い層に指導を行っています。

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