日没後ならではの魅力を体験しよう!「【光に触れる】ジェームズ・タレル 特別プログラム付き宿泊プラン」【直島アート便り】

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ベネッセアートサイト直島は、瀬戸内の島々がもつ豊かな自然の中で作品や建築を公開しています。屋外に展示されていたり、自然光を建物の内部に取り込む展示空間が広がっていたり、周囲の自然と関わりながら共存する作品・建築は、季節や天候、時間帯の変化に応じてさまざまな表情を見せてくれます。今回は、直島で体験できる日没後の楽しみ方をご紹介します。

この記事のポイント

美術館に泊まる

「自然・建築・アートの共生」というコンセプトのもと、1992年に直島にてベネッセハウス ミュージアムが開館しました。建築家・安藤忠雄氏の設計で手掛けられた建物は、展示空間に大きな窓が設けられているなど、外の自然に開かれた構造が特徴的です。

作品は館内だけでなく屋外にも展示されており、収蔵作品だけでなくアーティストがこの場所に合わせて制作したサイトスペシフィック・ワークが美術館の内外に恒久展示されています。

ベネッセハウス ミュージアムは館内にホテルが設けられており、美術館とホテルが一体となった施設でもあります。近くには、ミュージアムからモノレールで移動した丘の上にあるベネッセハウス オーバル、緑の芝生と瀬戸内海をバルコニーから望めるベネッセハウス パーク、最も海辺に近い場所に建つベネッセハウス ビーチという宿泊棟があり、そのいずれかに宿泊されているかたは23時までベネッセハウス ミュージアムを鑑賞することができます。

また、すべての客室に絵画やドローイングを始めとした作品が展示されており、美術館だけでなくお部屋の中でもゆっくりと作品をご覧いただくことができます。

ベネッセハウス パーク 客室

ベネッセハウスでの宿泊を通して、日中とは異なる静けさの中広がる星空や、月明かりの下で佇む作品や空間など、夜ならではの雰囲気を感じ取ることができるのではないでしょうか。

光の共演を体感する「オープンスカイ・ナイトプログラム」

2004年に開館した地中美術館は、「自然と人間を考える場所」として設立されました。地下に埋設された建物の中に自然光が降り注ぐ構造は、作品や建築空間に時間帯による見え方の変化を生み出しています。

地中美術館 写真:藤塚光政

同館で作品を公開する作家の一人であるジェームズ・タレルは光そのものや、私たちの光のとらえ方を作品として提示しています。地中美術館では、タレルの初期から現在までの代表的なシリーズの中から選ばれた3作品が鑑賞できます。
≪オープン・スカイ≫は、他2作品とは異なり日中は自然光のもとで公開されています。天井に開いた開口部がまるでフレームのように空を切り取る空間の中で、鑑賞者は腰を掛け、空を見上げます。日常生活で当たり前に存在する自然光に包まれ、「光の中にいる」ことが体験できる作品といえるかもしれません。

ジェームズ・タレル「オープン・スカイ」2004
写真:畠山直哉

≪オープン・スカイ≫では、日没にかけて作品を鑑賞する「ナイトプログラム」を実施しています(毎週金曜日と土曜日に実施。2022年11月現在)。同プログラムでは、作品空間をタレルがつくる人工の光で満たし、暮れ行く直島の空の色の変化と合わせて、人工光と自然光が織り成す光の空間をお楽しみいただけます。静寂のなか光に包まれる体験は、光そのものへの関心だけでなく、私たちが光をどう認識しているかを考えるきっかけを与えてくれるでしょう。

ジェームズ・タレル「オープン・スカイ」2004 ナイトプログラム
写真:藤塚光政

【光に触れる】ジェームズ・タレル 特別プログラム付き宿泊プラン

ベネッセアートサイト直島では、ジェームズ・タレルに焦点を当てた「『光に触れる』ジェームズ・タレル 特別プログラム付き宿泊プラン」を実施します。

宿泊プラン参加者はベネッセハウスにチェックインしたあと、夕刻の地中美術館の鑑賞ツアーや、「オープンスカイ・ナイトプログラム」で、日没から夜にかけて光の変化を体感いただきます。夜はベネッセハウスにてゆっくりと過ごし、翌朝は空が暗いうちから日の出までの空の変化を鑑賞する「サンライズプログラム」に特別に参加いただけます(ナイトプログラムは希望制。2022年11月現在)。
≪オープン・スカイ≫で日が沈み、また日が昇る瞬間を過ごしながら、タレルの追い求めた光に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

夜ならではの体験

周囲の環境や自然と関わり合う作品やそれらを内包する建築空間は、日が暮れたあとも私たちにさまざまな見方を提示してくれます。太陽光のもとで見るよりも作品自体の存在を感じたり、静けさの中に荘厳さを感じたり、日中とはまた違った印象を得られるかもしれません。都会の喧騒から離れ、波の音や風の音に耳を傾けながらアートと向き合う直島の夜を過ごしてみてはいかがでしょうか。

「『光に触れる』ジェームズ・タレル 特別プログラム付き宿泊プラン」の詳細はこちら。(2023年9月現在)

プロフィール



「ベネッセアートサイト直島」は、直島、豊島、犬島などを舞台に、株式会社ベネッセホールディングスと公益財団法人 福武財団が展開しているアート活動の総称です。訪れてくださる方が、各島でのアート作品との出合い、日本の原風景ともいえる瀬戸内の風景や地域の人々との触れ合いを通して、ベネッセグループの企業理念である「ベネッセ=よく生きる」とは何かについて考えてくださることを願っています。
https://benesse-artsite.jp/

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