学校説明会にもオンライン広がるけど

新型コロナウイルス感染症の拡大防止で、中学校や高校、専門学校、大学などの学校説明会にも、オンライン方式が増えています。自宅にいながら情報収集できるのがメリットですが、やはり実際に訪問し、見学してから最終判断することが大切です。オンラインではできないことや、利用のポイントを押さえて、志望校選びに上手に生かしたいものです。

コロナ休校で進んだ動画配信

受験生にとっては、新型コロナによる休校で、授業が受けられないだけでなく、志望校を決める最終学年の春に進学指導が十分受けられなかったり、学校説明会の相次ぐ中止や延期のため試験に関する情報が集めづらかったりする状況が続きました。そんな中、志望校側に広がったのが、進路相談会や学校説明会のオンライン化です。
私立の中・高校の中には、オフィシャルな学校紹介動画だけでなく、新入生へのメッセージ動画、授業紹介、在校生の声など、ライブ感あふれる入試情報を配信している学校も見受けられます。学校の姿勢や、どんなことを大切にしているのか、そのポリシーをホームページ(HP)から垣間見ることもできるでしょう。

オンライン説明会は▽パソコンやスマートフォン(スマホ)、タブレットで簡単に視聴できる▽現地まで移動する時間や交通費が省ける▽授業や部活動などのスケジュールにかぶらず、時間を有効活用できる……といったメリットがあります。
幾つかの学校が合同で説明会を主催する動きもあり、受験生にとっては、学校との出会いのチャンスが増えそうです。

最終判断は現地に足を運んで

オンライン学校説明会は便利な反面、学校の実際の雰囲気や、生徒たちが過ごしている様子を感じられないのがデメリットです。そこで、Zoom(ズーム)などのビデオ会議ツールを使い、受験生と学校とが双方向でコミュニケーションできる進路相談会を開催する学校も現れ始めました。事前申し込みや資料のダウンロードを求められる場合もあるので、あらかじめアプリをダウンロードしておいたり、良好な接続環境を保てるように準備しておいたりすることが、スムーズな参加につながります。予約情報を見逃さないよう、SNSやブラウザの通知機能なども有効活用したいものです。

しかし、最終的な志望校の決定は、現地に足を運ぶことが必須でしょう。HPとは違う印象だった、あるいは、ずっといい雰囲気の学校だった……というギャップも、行ってみなければわからないものです。

今年度はコロナ対策の観点から、秋に本格化する入試相談会や行事公開などに、回数や時間、人数の制限が設けられる可能性が高くなります。「行ってから比べる」のではなく、見るべきポイントを夏までにオンラインで絞り込み、「行って判断する」くらいの、やや前倒しの意識を持つことが必要かもしれません。
受験学年なのに、「なかなか意識が高まらない」というお子さんもいるでしょう。オンラインツールの使い方の確認も含めて、いろいろな学校とのつながりが生まれるよう、ご家庭でサポートしていくことが大切ではないでしょうか。

(筆者:長尾康子)

※我が子に合った志望校はどう探す?学校説明会や行事に参加できないとき保護者にできること【中学受験】
https://benesse.jp/juken/202005/20200517-1.html

※高校見学に行けない今、どう志望校を絞り込むか?【高校受験】
https://benesse.jp/juken/202005/20200529-1.html

プロフィール

長尾康子

長尾康子

東京生まれ。1995年中央大学文学研究科修了。大手学習塾で保育雑誌の編集者、教育専門紙「日本教育新聞」記者を経て、2001年よりフリー。教育系サイト、教師用雑誌を中心にした記事執筆、書籍編集を手がける。

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